[新製品・サービス]
NEC、CMDBとAnsibleを組み合わせたIT構成管理・自動化サービス「Exastro IT Automation Cloud」
2023年3月30日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NECは2023年3月28日、クラウド型IT構成管理サービス「Exastro IT Automation Cloud」を発表した。同年3月23日から提供している。システムの設定パラメータを一元管理するソフトウェア「Exastro IT Automation」をクラウドサービス化した。システム設定の反映を自動化する「Red Hat Ansible Automation Platform」と合わせて提供する。価格(税込み)は月額22万7700円から。
NECの「Exastro(エグザストロ)IT Automation Cloud」は、ITシステムの構成情報と設定パラメータをCMDB(Configuration Management Database:構成管理データベース)で一元管理するクラウドサービスである。さらに、Ansible(Red Hat Ansible Automation Platform)と連携することにより、システムの構成や設定をIaC(Infrastructure as Code)によるコードベースで反映可能である(図1)。
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まず、企業内やクラウド環境に構成したシステム全体の設計情報を、CMDBで一元管理する。これにより、組織ごとに多重管理することで発生してしまう情報管理の差異や伝達ミスを無くす。正確な情報を時系列に世代管理できるようになる。
このうえで、Ansibleと連携する。開発・運用作業における作業を自動化し、人手作業によって発生していたオペレーションミスや漏れを回避する。AnsibleのサポートもNECが提供する。NECが設計したIaCテンプレートも提供する。
運用管理者の作業負荷軽減や品質向上のための機能として、共通手順のモジュール化、実行状況のリアルタイム監視、作業の実行結果の保管とダウンロードといった機能群を複数用意している。システムの規模や数が増えても、効率よくシステムを運用できるようにするとしている。
価格(税込み)は、月額22万7700円から。管理対象システムは最小構成で10ノード。