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ネットワーク分離環境のファイル送受ツール「FileZen S」新版、アーカイブ/ワークフロー機能を追加

2023年9月25日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ソリトンシステムズは2023年9月25日、ネットワーク分離環境向けファイル送受ツール「FileZen S」の新版V1.4を提供開始した。業務用ネットワークとインターネット接続用ネットワークを分離している企業に向けて、両ネットワーク間でファイルを受け渡す機能を提供する。新版では、金融機関から需要が高い機能として、送受ファイルのコピーを長期保存するアーカイブ機能と、送受を承認するワークフロー機能を追加した。

 ソリトンシステムズの「FileZen S」は、ネットワーク分離環境向けファイル送受ツールである。業務用ネットワークとインターネット接続用ネットワークを分離している企業に向けて、両ネットワーク間でファイルを受け渡す機能を提供する(画面1)。

画面1:ネットワーク分離環境向けファイル送受ツール「FileZen S」の画面イメージ(出典:ソリトンシステムズ)
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 USBメモリーなどを介さず、ファイルのドラッグ&ドロップ操作で受け渡すことでデータ漏洩リスクを減らす。ログイン画面では、分割したネットワークのどちらで操作しているのかを表示する。ログイン後、受け取るファイルがあればダウンロードできる。

 受け渡しの際、上長の承認、ウイルスチェック、ファイル無害化などの処理を付加できる。ファイル無害化ツールの「MetaDefender Core」(米OPSWAT)または「Votiro Disarmer」(イスラエルVotiro Cybersec)が連携可能である。

 新版のV1.4では、金融機関から需要が高い機能として、送受ファイルのコピーを長期保存するアーカイブ機能を追加した。取引/顧客データの不正持ち出しが疑われるケースで、アーカイブから持ち出しの有無を確認できる(図1)。

図1:受け渡しファイルをアーカイブする機能(出典:ソリトンシステムズ)
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 また、ファイル送受時の承認機能を拡張し、ファイル無害化処理の結果に応じて承認先を動的に変更できるようにした。例えば、無害化済みの機密ファイルは上長が即座に承認し、無害化できなかった文書ファイルはIT部門で精査したうえで承認するといった運用が可能である。

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