独SAPは2023年9月26日(現地時間)、生成AIアシスタント/コパイロット機能「Joule(ジュール)」を発表した。業務アプリケーション/クラウドサービスに組み込んでデータ活用などを支援する。同年11月に人事アプリケーション「SAP SuccessFactors」と企業情報ポータル「SAP Start」向けに提供を開始する。2024年早々に、クラウドERPの「SAP S/4HANA Cloud, public edition」で利用可能になる。
独SAPの「Joule(ジュール)」は、言語処理系の生成AIを利用した、アプリケーション組み込み型のAIアシスタント/コパイロット(Copilot)機能である。業務アプリケーション/クラウドサービスに組み込んでデータ活用などを支援する。複数のシステムが出力するデータを分類し、文脈を整理し、洞察を提示するとしている。
同年11月に人事アプリケーション「SAP SuccessFactors」と企業情報ポータル「SAP Start」向けに提供を開始する。2024年早々に、クラウドERPの「SAP S/4HANA Cloud, public edition」で利用可能になる(画面1)。
画面1:S/4HANA Cloud Private Editionで動作する「Joule」(出典:SAPジャパン)拡大画像表示
SAP製品を利用するユーザーは、Jouleに平易な言葉で質問や課題を投じることで、SAP製品が管理するデータや外部データなどを情報ソースに、文脈に沿ったかたちで回答を得られる。
例えば、製造業のユーザーが販売実績の詳細を聞くと、Jouleは業績不振の地域を特定し、他のデータセットを参照しながらSCM(サプライチェーン管理)システムに接続し、サプライチェーンに潜む潜在的な修正策を提示する。
Jouleでは、SAPの各製品向けに、新しいAI活用のシナリオを継続的に提供する計画である。例えば、人事部向けには、偏りのない職務記述書を作成する機能を提供し、適切な面接質問に役立てられるとしている。
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-


