セイ・テクノロジーズは2024年3月1日、サーバー監視ソフトウェア新版（機能強化リリース）「BOM for Windows Ver.8.0 SR1」を提供開始した。同リリースでは、メールで受信するアラートの数を条件に応じて削減するツール「アラートフィルター」が加わった。価格に変更はなく、買い取り型の「基本パッケージ」が14万8000円（税別）で、月額ライセンスは要問い合わせ。
セイ・テクノロジーズの「BOM for Windows」は、Windows環境向けのサーバー監視ソフトウェアである（関連記事：サーバー監視ツール新版「BOM for Windows Ver.8.0」、月額ライセンスを追加、Ubuntuも監視可能に）。
BOM for WindowsをインストールしたWindows PC/サーバーをスタンドアローンで監視し、データベース（SQL Server）で管理する。Windowsマシンが1台あれば、BOMをインストールしていない外部サーバーも遠隔監視が可能。監視コンソールはWebブラウザで操作する。
監視項目は、CPU、メモリー、ディスク、イベントログなどの基本項目から、Active Directory、DNS、DHCPなどの各種サービス、SQL Server、Oracle Database、Exchange Serverなどの各種サーバーソフトウェアまで幅広い。Oracle Database、SQL ServerやLinux OS、VMware環境については別途オプションを適用することで監視対象にできる。
今回、現行バージョン「BOM for Windows Ver.8.0」の機能強化リリース（SR1）の提供を開始した。メールで受信するアラートの数を削減するツール「アラートフィルター」が加わった。
独立したツールとして、Windows Serverに常駐して動作する。メールサーバーに対し定期的にアラートメールを受信しにいき、不要なメールを削除するといったフィルタリングを実行する。「監視サーバーごとに上がってくる大量のアラートメールを確認する作業を効率化したい」というニーズに応える（図1）。
図1：メールで受信するアラートを削減するツール「アラートフィルター」の概要（出典：セイ・テクノロジーズ）拡大画像表示
アラートフィルターの管理画面でフィルタリング設定を行うと、それぞれのアラートメールについて、メールの差出人、本文、件名、受信流量などを条件にフィルタリングを実行する。フィルタリング結果から、コマンドの実行、外部サービス連携（Webhook）、担当者へのメール送信などのアクションを実行可能である。
また、アラートメールだけでなく、BOM for Windowsの監視ログファイル（イベントログやテキストログ）を添付したメールについても、ログの量を削減可能である。ログを行単位でチェックし、不要な行を削除する。不要かどうかの条件は正規表現などで指定する。AND/ORで複数の条件を組み合わせられる。
アラートフィルターのユースケースの例として、システム管理者の出社時にシステムが正常稼働しているかを確認する「朝監視」を挙げている。通常の監視業務では、監視対象のサーバーごとにメールが届くため、見落としやそれを防ぐ相応のチェック作業が発生する。そこで、監視対象サーバーの監視結果を一覧化したリストを作成することで、対象サーバーのチェック作業を省力化する。
アラートフィルターの設定・活用を支援する「アラートフィルター導入支援パック」も用意している。システム管理者の要望に合わせ、アラートフィルターのインストールから運用開始までを支援するほか、アラートフィルターを活用して監視結果レポートを自動生成するプログラムや手順書を提供する。
これまでの価格に変更はなく、買い取り型の「基本パッケージ」が14万8000円（税別）で、月額ライセンスは要問い合わせ。
