イオンモール(本社:千葉県千葉市)は、イオンモール広島府中(広島県安芸郡)において、AI画像解析を活用した駐車場出庫時間表示システムを2024年3月1日に運用開始した。システムを開発・提供した日本エンタープライズ、丸紅ネットワークソリューションズ、パルコデジタルマーケティングの3社が同日に発表した。
イオングループが運営するモール型/大型ショッピングセンターであるイオンモール。2004年開業、約12万6000㎡の広大な敷地面積を持つイオンモール広島府中(広島県安芸郡)では、5000台を収容する同店舗の立体駐車場において、AI画像解析を活用した駐車場出庫時間表示システムの運用を開始した。
駐車場の各フロアから各出口までの全49ルートの出庫所要時間(表示時点の見込み値および30分後/1時間後の予測統計値)を、施設内のサイネージと公式Webサイト/アプリに表示する(写真1)。
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日本エンタープライズ、丸紅ネットワークソリューションズ、パルコデジタルマーケティングの3社が開発した駐車場出庫時間表示システムを導入した。5分に1回、静止画を取得してクラウドに転送し、静止画への画像解析から車両検出・台数計測を行って出庫の見込み時間を算出。サイネージやサイト/アプリに掲出する(図1)。
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イオンモール広島府中の場合、立体駐車場5棟の一部に連絡通路があり、混雑時は臨時出口を設ける。こうした店舗特性も考慮してシステムを設定したという。合わせて、駐車場出口のスロープの塗装色に合わせてサイネージの画面表示を配色し、情報の視認性を高めている。
利用客は、サイネージやサイト/アプリから、「屋上フロアから緑色のスロープ1を通って1番出口(南出口)を出る場合、現在は出口まで15分、30分後は出口まで10分、1時間後は出口まで5分かかる」「屋上フロアから青色のスロープ2を通って2番出口(西出口)を出る場合、現在は出口まで5分、30分後は出口まで5分、1時間後は出口まで5分かかる」といった詳細な情報を知ることができる。