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三井住友海上、アジャイル開発基盤を構築、システムリリース時間が10分の1以下に

2024年3月28日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三井住友海上火災保険(本社:東京都千代田区)は2024年3月27日、アジャイル開発基盤「MS Agility Platform」を構築し、同月から運用を開始したと発表した。「GitLab SaaS」を基に、MS&ADシステムズおよびアクセンチュアと共同で構築している。検証では、3時間程度かかっていたシステムリリースの作業時間が10分の1以下になったほか、ヒューマンエラーの防止や作業品質の向上といった効果を確認した。

 三井住友海上火災保険は、ビジネス環境の変化に追従するため、短期間で開発を繰り返すアジャイル開発を推進している。しかし、開発パートナーやシステムごとに開発環境や運用が異なり、複数のシステムへの効率的な運用管理がままならなかったという。

 そこで、グループのIT戦略を担うMS&ADシステムズ、パートナーのアクセンチュアと検討を重ね、独自のシステム構成や最新の開発環境などを確保したアジャイル開発基盤「MS Agility Platform」を構築した。「GitLab SaaS」を基にしている(関連記事バージョン管理システム新版「GitLab 13.0」、ボトルネックや無駄を特定しやすく)。

図1:構築したアジャイル開発基盤の効果(出典:三井住友海上火災保険)
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 MS Agility Platformでは、複数のシステムを一元管理し、ソフトウェア開発/テスト/リリース/運用などの開発プロセスを自動化。システムリリースに要する期間を短縮する。検証では、それまで3時間程度を必要としていた作業時間が10分の1以下になったほか、ヒューマンエラーの防止や作業品質の向上といった効果を確認した(図1)。

 三井住友海上は今後、MS Agility Platformを構成するシステム基盤のバージョンアップ、対象プロジェクトの拡大、専門人材の配置などを進める。

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