[市場動向]

Microsoft 365の提供基盤でシステム障害、複数のサービスでアクセス不能など

Azureのバックエンドワークロードの構成変更が原因

2024年7月19日(金)IT Leaders編集部

米マイクロソフトは2024年7月18日(米国現地時間)、Microsoft 365においてサービス提供基盤のシステム障害が発生し、複数のサービスにおいてアクセス不能や性能低下が生じていると発表した。継続的な復旧作業の過程で、各サービスの復旧・機能改善が続いているとしている。

 米マイクロソフトは、今回、Microsoft 365で発生したシステム障害の原因について、「Microsoft Azureのバックエンドワークロードの一部で構成変更を行ったことにより、ストレージ/コンピューティングリソース間の通信が中断され、これらの接続に依存するダウンストリームのMicrosoft 365サービスに影響を及ぼす接続障害が発生した」と説明している。

 Microsoft 365のサービスステータスページで、サービスの状況を随時報告している。2024年7月18日 21時56分(米国現地時間)の報告では、システム障害の影響を受けているサービスとして以下を挙げている。ただし、障害の影響範囲はこれらに限定されない可能性があるという。

  • Power BI:ユーザーによって、サービスが読み取り専用モードになっている場合がある。
  • Microsoft Fabric:ユーザーによって、サービスが読み取り専用モードになっている場合がある。
  • Microsoft Teams:ユーザーによっては、プレゼンス、グループチャット、ユーザー登録などの機能を利用できない場合がある。
  • Microsoft 365 管理センター:断続的にアクセスできず、アクセス可能な場合でも操作が遅延する場合がある。

 また、Microsoft 365の内部テレメトリーと顧客のアクセス状況から、障害の影響を受けていた以下のサービスは復旧済みとしている。

  • Microsoft Defender
  • Microsoft Defender for Endpoint
  • Microsoft Defender Experts
  • Microsoft Intune
  • Microsoft OneNote
  • OneDrive for Business
  • SharePoint Online
  • Windows 365
  • Viva Engage
  • Microsoft Purview

 「現在の状況として、Microsoft 365アプリ/サービス群におけるサービス可用性に改善が見られる。この改善傾向が続くよう、軽減策を進めながらテレメトリーデータを注意深く監視している」(同社)

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