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Miletos、入金消込自動化サービス「STREAM AI ARM」を提供、突合と名寄せを高速化

2024年8月19日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Miletos(ミレトス)は2024年8月19日、SaaS型の入金消込自動化サービス「STREAM AI ARM」を同年9月から提供すると発表した。探索アルゴリズムやヒューリスティック手法により、請求と入金のマッチングを迅速・正確に計算するとしている。

 Miletos(ミレトス)の「STREAM AI ARM」は、SaaS型の入金消込自動化サービスである。入金消込とは、発行した請求書の情報と銀行入金明細などを突合しながら、請求通りに入金されているかを1件ずつ確認し、相違がなければ帳簿の売掛金データを消去する処理のこと。

画面1:SaaS型の入金消込自動化サービス「STREAM AI ARM」の画面(出典:Miletos)
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 銀行から入手した入金データをCSVファイルとして取り込み、請求(入金予定)データを会計システムからインポートする。その後、入金データと売掛金データを照合し、一致するものを自動的に消し込む。消込結果はオンラインで確認でき、不一致や未処理のデータも表示する。必要に応じて手動での消込も行える(画面1)。

 「企業規模によっては月に数万~数十万件の入金消込が必要になるが、請求書情報と入金情報を突合してマッチングさせる作業は煩雑である。また、月次締め請求や振込手数料差し引きによる金額の不一致や各種の表記揺れも発生する」(同社)という問題に対処する。

 マッチングについては、大企業においてはM件の請求に対してN件の入金がある(請求の粒度と入金の粒度が異なる)のが一般的である。「明細件数に応じて組み合わせパターンの数が増えるので、総当たり方式で突合すると相応に時間がかかる」(同社)。

 「また、消費税や銀行手数料などの影響で請求金額と入金額に差があるケースもある。特に、海外から送金する場合の銀行手数料についてはパターンを把握しにくい。表記揺れについても、支店名や個人名が入金者情報として表示されるケースなどがあり、請求情報(社名)とのマッチングがとりにくい」(同社)

 これらの課題に対して、Miletosは、高速に動作するマッチング処理と名寄せ処理によって消込率と消込スピードを向上させる仕組みを開発し、STREAM AI ARMに実装している。同社によると、文字列の類似度指標「ジャロ・ウィンクラー距離」などを利用しているという。

 消込ルールはカスタマイズ可能で、主な設定値として以下を挙げている。

  • 入金実績データと入金予定データのキーとなるカラム名を指定
  • 誤差の許容範囲を設定
  • N:Mの組み合わせを探す際の最大明細数を設定
  • 優先的にマッチングさせる入金や請求の条件を指定
  • マッチングに使う入金や請求の条件を指定(nullでない、最小値・最大値、一致する値)
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Miletos / 経理 / 名寄せ / 消込処理

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