IDC Japanは2024年11月14日、国内のAIシステム市場を産業分野別/ユースケース別に予測した結果を発表した。国内支出額は2024年に前年比41.6％増の1兆763億円に達し、初めて1兆円を超える規模になる。2023年～2028年の向こう5年間は年平均30.6%で成長し、2028年は2兆8911億円に達する見通し。生成AIサービス市場は、2024年に1016億円に達し、向こう5年間は年平均84.4%で成長し、2028年には8028億円に達するという。
米IDCは、AI機能を提供するソフトウェア、AIワークロードを実行するクラウド/ハードウェア、およびAIシステムに関わるITサービスに関して、産業分野別およびユースケース別に5年間の支出額予測を行ったレポート「IDC Worldwide AI and Generative AI Spending Guide」を提供している。2024年8月発行の同レポートでは、27の産業分野にわたってAIシステム市場を分析している。
IDC Japanが同レポートから国内の市場動向の概要をまとめている。AIシステム市場の国内支出額の規模は、2024年に前年比41.6％増の1兆763億円に達し、初めて1兆円を超える規模になると予測している。2023年～2028年の年間平均成長率（CAGR）は30.6％で成長し、2028年の市場規模は2兆8911億円になる。
市場の中で成長著しい生成AIサービス市場は2024年に1016億円と、ついに1000億円超の規模に達すると見ている。同市場の2023年～2028年のCAGRが84.4％で、2028年には8028億円に達する見通しという。
「2024年の国内AIシステム市場は、2022年後半から急速に進展した生成AIの影響によって伸長した。ユーザー企業の間でビジネス活用への期待感が増しているのに加え、ベンダーによる製品・サービスへの生成AIの組み込みが進展した。また、データ分析、リスク管理、顧客サービスなどでAI機能の適用が進んでいる」（IDC）
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