[新製品・サービス]
人間以外のアカウント/IDの管理に特化した「SailPoint Machine Identity Security」
2024年11月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
SailPointテクノロジーズジャパンは2024年11月20日、ID管理クラウドサービス(IDaaS)「Identity Security Cloud」の新製品「SailPoint Machine Identity Security」を発表した。人間以外のアプリケーションが利用するアカウント/ID(マシンアカウント)の管理に特化している。マシンアカウントの検出、分類、管理者の割り当て、棚卸しといったライフサイクル全体での管理が可能になる。
SailPointテクノロジーズジャパンの「SailPoint Machine Identity Security」は、人間以外のアプリケーションが利用するアカウント/ID(マシンアカウント)に特化したID管理クラウドサービス(IDaaS)である。既存のIDaaS「Identity Security Cloud」シリーズの新製品として提供する(関連記事:ID管理「SailPoint Identity Security Cloud」、管理対象への新規アプリケーション登録を容易に)。
SailPoint Machine Identity Securityでは、マシンアカウントの検出、分類、アクセス権限の割り当て、管理者の割り当て、棚卸しといったライフサイクル全体での管理が可能になる。不要なマシンアカウントや権限を無効化し、アクセス先のITシステムを安全に利用できるようにする。
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利用時に、まずマシンアカウントを検出・分類する。Active Directory(AD)などのID管理システムから情報を取り込み、アカウントの属性情報から条件を指定して分類する(画面1)。
分類を行うのに、「sAMAccountName(ログイン名)に.botが含まれる」「OU(組織名)にrpaが含まれる」「cn(コモンネーム、氏名)がSRVで始まる」といった複数の条件を指定できる(画面2)。
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分類したアカウント/IDに対してアクセス権限や所有者を割り当てることで、人間が使うアカウント/IDと同様に棚卸しが可能。棚卸しでは、マシンアカウントに付与されているアクセス権限をチェックし、権限を承認・維持するか、取り消すかを選択可能である。
個々のマシンアカウントの属性情報(組織情報の「上司」など)にユーザー情報が含まれる場合は、マッピング定義によって複数のアカウントに一括指定が可能。一方、こうした情報が含まれない場合は、手動で個々のアカウントに所有者を設定する。