シャープの機能子会社としてPC/関連製品を製造・販売するDynabookは2024年11月29日、PC台帳管理システム「PCアセットモニタリングサービス」の新機能として、PCの使用状況を可視化する機能を追加した。満充電時でもACアダプタに接続してバッテリーに負荷をかけている状態のPCの台数を把握する機能と、CPU/メモリー/ストレージの使用状況表示機能が加わった。価格(税込み)は月額5万5000円。
Dynabookの「PCアセットモニタリングサービス」(画面1)は、企業・組織内のクライアントPCを対象としたPC台帳管理システムである。社内の各PCから位置情報、PCのヘルスチェック情報、セキュリティ保護状況などのデータを収集してポータル画面に一覧表示する。利用にあたっては、PCに情報収集のためのエージェントソフトウェアをインストールする必要がある。
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位置情報により、最後にPCを利用した場所をGoogleマップ上で確認できる。ヘルスチェック情報では、バッテリーの状態、ストレージの空き容量、ストレージの不調、ブルースクリーン、予期せぬシャットダウンを検知・通知する。
インベントリ(資産)データのCSVファイルとの連携で、ハードウェアに加えてOS/ソフトウェアも管理可能である。管理対象のクライアントPCの台数に制限はない。また、PC以外の物品を管理するための台帳としても利用できる。
今回の機能強化では、PCの使用状況を可視化する機能を追加した(画面2)。
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1つは、PCごとの使用傾向をスコア化し、円グラフで表示する機能である。満充電時でもACアダプタに接続してバッテリーに負荷をかけている状態のPCの台数を把握できる。資産管理画面でどのPCのバッテリーが高負荷状態なのかを確認でき、バッテリーに負荷をかけず劣化を抑止する方法などのアドバイスを表示する。
もう1つは、CPU/メモリー/ストレージの使用状況を円グラフで表示する機能である。項目ごとに高負荷に該当するPCの台数を把握できる。例えば、CPUに負荷がかかっているPCは、利用者の業務内容に対して性能が不足していると推測できるため、次期調達PCの性能スペックを判断する材料となる。
ポータル画面は、PCの調達から廃棄までの運用管理を代行する「LCM運用サービス」と連携する。LCM運用サービスを利用中のシステム管理者は、画面上のメニュータブを切り替えることで、PCの修理/回収依頼やキッティング済みのPCの配布依頼といった作業ステータスや在庫情報などを確認できる。