[事例ニュース]
グループBPO会社のNECビジネスインテリジェンス、業務システムのマニュアル作成をAIで自動化
2025年1月6日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
NECグループのBPO会社であるNECビジネスインテリジェンス(本社:神奈川県川崎市)は、業務システムの操作マニュアル作成をAIで自動化した。Orange Moonのマニュアル自動作成・共有サービス「ManualForce」を全14統括部に導入し、作成時間を83%削減している。Orange Moonが2024年1月6日に発表した。
NECビジネスインテリジェンスは、NECグループの人事、総務、経理、資材調達、営業バックオフィスなどの共通業務を集約したBPO会社である。
同社は、グループ各社が利用する業務システムの操作に必要な操作マニュアルの整備に課題を抱えていた。組織・部門ごとにシステムの操作手順が異なり、複数のマニュアルが必要になる。また、同じシステムでも操作方法が複数あり、エンドユーザーのシステム操作の習熟を難しくしていたという。
また、これまでは個々の担当者が個別にマニュアルを作成していたため、別の担当者が見て理解することが難しかった。作成方法も、担当者が画面のコピーを取りながら1つ1つ手作業でExcelに貼り付ける形だった。マニュアルには個々の工程を漏れなく記録する必要があるが、抜け漏れもあり、作業を再現できないこともあったという。
画面1:「ManualForce」の画面例(出典:Orange Moon)拡大画像表示
そこで同社は、Orange Moonの「ManualForce」(画面1)を全14統括部に導入。実務中にPC上の操作を記録してAIが、操作手順とスクリーンショットを含むマニュアルを自動作成する。作成された説明文やスクリーンショットを手動で修正することもできる。同ツールを活用することで、画面のコピー/貼り付けといった手作業から解放され、マニュアルの作成時間が83%減ったという。
NECビジネスインテリジェンスは今後、ManualForceで自動作成したマニュアルを、社内の生成AIツールの学習データとして取り込むことを検討している。業務プロセスを可視化して改善点や業務のベストプラクティスを抽出することで、社内の暗黙知を会社全体の集合知にしていくという。
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