プライム・ストラテジーは2025年1月10日、レガシーシステム解析システム「Magatama.AI for ソースコード管理・ドキュメント管理」を発表した。レガシーシステムのソースコードや仕様書を大規模言語モデル（LLM）を用いて解析し、レガシーシステムのブラックボックス化を改善し、保守業務のコストを軽減する。SIサービス「Magatama.AI」の新たな提供形態として、特定業務向けに2026年以降に提供する。
プライム・ストラテジーの「Magatama.AI for ソースコード管理・ドキュメント管理」は、レガシーシステムのソースコードや仕様書を大規模言語モデル（LLM）を用いて解析するシステムである。レガシーシステムのブラックボックス化を改善し、保守業務のコストを軽減する。
同社が提供している汎用のSIサービス「Magatama.AI」の新たな提供形態として、特定業務向けにシステム製品として2026年以降に提供する（関連記事：生成AI/LLMの利用環境をローカルに構築するSI「Magatama.AI」─プライム・ストラテジー）。
Magatama.AIでは、LLMを活用した生成AIアプリケーションをローカル環境に構築する。複数の軽量なLLMを組み合わせ、これらを強調動作させてアウトプットの品質を高めるアプローチを採用している。LLMの動作に必要な要求スペックが少ないため、NVIDIAやAMDのGPUを搭載したPCがあれば動作する（図1）。
図1：軽量LLMを組み合わせたシステムをローカル環境に構築するSIサービス「Magatama.AI」の概要（出典：プライム・ストラテジー）拡大画像表示
「レガシーシステムのソースコードと仕様書を解析する用途には、データの機密性が求められるため、ローカル環境でLLMを動作させる必要がある。ここで、軽量な複数のLLMを強調動作させるMagatama.AIのアプローチが向く」（プライム・ストラテジー）
同システムでは、ソースコードと仕様書の解析・管理を中核に、リスク管理、過去に作成したソースコードのチェックといった機能も提供する予定。なお、導入にあたっては、ユーザー環境での個別開発、LLMのファインチューニング（ユーザーデータを用いた追加学習）、性能検証などが必要になる。
