[市場動向]

「AIの普及を前提にしたセキュリティが必要」─シスコ、Splunkの買収でセキュリティ事業を加速

両社のシナジーで“未来のワークプレイス”やデジタルレジリエンスを追求

2025年1月30日(木)神 幸葉(IT Leaders編集部)

2024年12月に創業40周年を迎えた米シスコシステムズ。同社日本法人は2025年1月22日に事業戦略説明会を開き、セキュリティ、AI分野におけるイノベーション創出の取り組みを紹介した。日本法人 代表執行役員社長の濱田義之氏による日本市場の事業戦略・重点領域のほか、2024年3月に同社が買収した米Splunkの日本法人、Splunk Services Japan 社長執行役員の野村健氏が登壇し、両社が生み出すシナジーが語られた。

Splunkが加わり、セキュリティ領域に最大注力

 企業ネットワークの進化をグローバルで牽引して40年。米シスコシステムズは2024年12月に創業40周年を迎えた。日本法人 代表執行役員社長の濱田義之氏(写真1)は、2024年1月の社長就任時、注力分野としてセキュリティ、サステナビナリティ、AIの3つを挙げ、シスコジャパンとしての取り組みを推し進めてきた。

写真1:シスコシステムズ 代表執行役員社長の濱田義之氏

 図1にあるように、特に注力したのがセキュリティだ。同年3月に米Splunk(スプランク)を280億米ドル(約4億円)で買収。「シスコにとって過去最大の買収額にあたり、本気度の表れと言える」(濱田氏)。

 日本においては、6月にサイバーセキュリティセンターオブエクセレンス(CoE)開設を発表、7月には防衛省陸上幕僚監部と覚書を締結。ソリューションのリリースも続いた。「政府、企業とセキュリティに関するさまざまな取り組みを進めた1年だった」という。

図1:近年のセキュリティ領域での取り組み(出典:シスコシステムズ)
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●Next:シスコシステムズが掲げる3つの中長期成長戦略

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