[新製品・サービス]
デロイト トーマツ、メインフレームのCOBOLシステムをJava/マイクロサービスに移行するSI
2025年3月13日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
デロイト トーマツ コンサルティングは2025年3月13日、レガシーシステムのモダナイゼーションサービスを同年4月から提供すると発表した。COBOLをJavaに自動変換したうえでマイクロサービス化する「innoWake」を活用する。サービス提供に合わせ、ワークショップを通じて同サービスを体感できる施設を同社内に開設する。
デロイト トーマツ コンサルティングは、レガシーシステムモダナイゼーションのSI/コンサルティングサービスを2025年4月から提供する。独innoWake(米デロイトが2017年に買収)が開発した、COBOLをJavaに自動変換したうえでマイクロサービス化するツール「innoWake」を活用する。innoWakeは、グローバルでのメインフレームモダナイゼーションの実績が100件以上あるという(図1)。
図1:メインフレームのCOBOLシステムをJavaマイクロサービスに移行するサービスの概要(出典:デロイト トーマツ コンサルティング)拡大画像表示
最初に、マイグレーション計画の範囲やゴールを決定する。メインフレームのソースコード処理をinnoWakeで分析し、モジュール間の依存関係を可視化する。それを基に、企業側の開発ガイドラインに合わせて重要性や難易度を判断して優先度を付ける。
innoWakeでは、ソースコードをCOBOLを1行単位でJavaなどのオープン言語に自動変換する。ソースコードの構造変更を極力少なくすることで、不良が発生するリスクを抑える。人手による作業は、バッチ処理などの性能チューニングや複数の異なるデータ形式の統合といった作業が必要な場合に限る。また、データベースを表形式のデータベースに自動で移行する機能を備えている。
Javaに変換後は、塊になっている業務処理のプログラムやデータベースを独立したプログラムやコンポーネントに機械的に分解してマイクロサービス化を実施する。マイクロサービスに分割後の各コンポーネントに対しては、生成AIを活用して要件定義の書き起こしからコード生成、ドキュメント生成を実行する。
デロイト トーマツ コンサルティングは、SIサービスの提供に合わせて、2025年4月1日に、ワークショップを通じてサービスを体感できる施設「Application Modernization Studio Tokyo」を東京都千代田区のデロイト トーマツ グループ社内に開設する。
Deloitte / レガシーマイグレーション / COBOL / Java / マイクロサービス
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