[架け橋 by CIO Lounge]

自走する組織のCIO、”チーフ癒し系お母さん”とは?

SUBARU CIO 辻 裕里氏

2025年9月5日(金)CIO Lounge

日本を代表する百戦錬磨のCIO/ITリーダー達が、一線を退いてもなお経営とITのあるべき姿に思いを馳せ、現役の経営陣や情報システム部門の悩み事を聞き、ディスカッションし、アドバイスを贈る──「CIO Lounge」はそんな腕利きの諸氏が集まるコミュニティである。本連載では、「企業の経営者とCIO/情報システム部門の架け橋」、そして「ユーザー企業とベンダー企業の架け橋」となる知見・助言をリレーコラム形式でお届けする。今回は、SUBARU CIOでCIO Lounge正会員メンバーの辻 裕里氏からのメッセージである。

 近年のAI技術の進化は、まさに驚異的。生成AIをはじめとする技術の進歩に触れるたびに感動すら覚えるのは、私だけではないでしょう。事実、かつては人しかできなかった高度な判断や創造的な作業が、今やAIによって補完・代替される状況が現実になっています。

 これに際し、企業はどうすべきでしょうか。驚き、感動するだけでは競争力にはつながりません(^^; AIを「使いこなす力」と「使いどころを見極める力」が不可欠です。そこで今、私の勤務先ではAI活用戦略の再構築に取り組んでいます。単なる業務効率化にとどまらず、意思決定の質を高め、現場の創造性を引き出すためのAI活用を目指しています。

 この戦略の中核に据えているのが「社員による実行」です。AIはあくまで道具であり、使い手の意図と工夫があってこそ真価を発揮します。ですからその導入や検証は外部に任せるのではなく、現場を知る社員自身が主体的に進めるべきです。業務の本質を理解し、改善の意志を持つのは、ほかでもない私たち自身だからです。

●Next:AI活用推進でのCIOの役割、”突出した才能”を活かす組織づくり

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