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会議文字起こし「AmiVoice ScribeAssist」にオフラインAI要約などの機能を追加─アドバンスト・メディア
2025年9月29日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三
アドバンスト・メディアは2025年9月26日、音声認識/文字起こしアプリケーション「AmiVoice ScribeAssist」をバージョンアップし、生成AIを用いた要約をオフライン環境で行える「スタンドアローン要約」などの機能を追加した。
アドバンスト・メディアの「AmiVoice ScribeAssist(アミボイス スクライブアシスト)」は、音声認識AIを活用した文字起こし支援アプリケーションである。会議や商談のオンライン/オフラインやWeb会議システムの種類を問わず、文字起こしをリアルタイムまたは音声ファイルの読み込みで行える(関連記事:音声認識文字起こしツール「AmiVoice ScribeAssist」にユーザー専用辞書の構築オプション)。

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バージョンアップに伴い、新機能「スタンドアローン要約」を追加した(画面1)。これまでは生成AI/大規模言語モデル(LLM)を用いた要約にインターネット接続が必要だったが、オフライン環境で機能するようになった。
スタンドアローン要約で利用するLLMは、軽量・高速で簡単なタスクに適した「スピード重視」と、高精度で複雑なタスクや対話に強い「精度重視」の2つのモードを用意する。ユーザーは、スピード重視のみの「Lite版」と、両モードを利用できる「Full版」のいずれかを選べる。
新版では、選択した出力形態に応じて、議題ごとに概要・決定事項・ネクストアクションを出力する「議事録」、議題ごとに要点をまとめる「要点まとめ」など複数のプロンプトを用意している。ユーザーが作成したカスタムプロンプトから求める出力を得ることもできる。
また、過去の要約結果を並べて比較する機能が備わった(画面2)。最新5件の要約結果から2件を並べて比較できる。要約に用いたプロンプトを確認でき、プロンプトの見直しや改善に役立つ。

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ほかには、音声認識中にマイクとスピーカーを変更できるようにしたほか、「えー」や「あのー」などのフィラー(fillerまたはfiller words:つなぎ言葉)を認識結果に含める/含めないが選択可能になった。含めた場合にフィラーを【】で囲む設定もできる。