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Kong、AIエージェント開発支援「Konnect MCP Support」を発表、APIからMCPサーバーを生成
2025年11月11日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
APIゲートウェイサービスを提供する米Kongは2025年10月14日(米国現地時間)、AIエージェント開発支援の機能群「Konnect MCP Support」を発表した。Kongが管理するAPIからMCPサーバーを自動生成する機能などを提供する。AIエージェントシステムの開発期間を短縮する。
米Kong(日本法人:Kong)は、APIへのアクセスを仲介するAPIゲートウェイなど、APIマネジメントプラットフォームを提供している。今回、AIエージェントを用いたシステムの開発を支援する機能「Konnect MCP Support」を発表した。
Kongで管理しているAPIからMCP(Model Context Protocol)サーバーを自動生成する機能などを提供する。ユーザー企業は、これまで個別にAPIを実装してアクセスしていた機能やデータに、MCP経由でアクセスできるようになる。また、Kong専用の認証プラグインにより、MCPサーバーとのアクセスをOAuth 2.1で認証する仕組みを用意している。
開発者向けにAPIを管理・公開するポータルサイト「Konnect Developer Portal」(画面1)をMCPサーバーとして機能させて、「Cursor」などのAIコーディングアシスタントからAPIを発見・アクセスしやすくすることができる。
画面1:「Konnect Developer Portal」のAPI管理画面例(出典:米Kong)拡大画像表示
また、MCPサーバー向けにAPIエンドポイントをツールとして発見・構築・マッピングできる「AI Integration Composer」や、構築されたMCPツール、サーバー、およびインテグレーションに必要なコードを生成・実行する「AI Integration Runner」を提供する。
MCPを利用するAIエージェントの作成を簡素化するオープンソースのTypeScriptソフトウェア開発キット「Volcano SDK」をGitHubで公開している。同社CTO兼共同創業者のマルコ・パラディノ(Marco Palladino)氏は、「既存のAIエージェント開発向けSDKは、開発者が求める使いやすさ、安全性、シンプルさを十分に提供していない」と指摘。Volcanoがこれらの課題を解決するとアピールしている。

































