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ローコード開発ツール新版「WebPerformer V2.8」、生成AIが業務判断する“インテリジェントアプリ”を開発可能に

UI定義に基づく設計書を自動生成

2025年12月26日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2025年12月24日、ローコード開発ツールの新版「WebPerformer Ver. 2.8」を提供開始した。新版では、生成AIが業務に必要な内容をデータに基づいて判断し、業務遂行を支援する「インテリジェントアプリケーション」を開発できるようにした。また、SPA開発を効率化する機能を強化し、UI定義に基づく設計書の自動生成やUI操作に応じたテスト自動化が可能になった。

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「WebPerformer」は、Webアプリケーションをノンプログラミングで開発するローコード開発ツールである。Java開発のIDE(統合開発環境)であるEclipseのプラグインとして動作し、Webアプリケーションの定義情報(データベース、業務フロー、画面)を作成すると、Javaソースコードを自動生成する(関連記事ローコード開発ツール新版「WebPerformer V2.7」、開発したWebアプリをコンテナ化可能に)。

図1:「WebPerformer V2.8」に備わる、生成AIが業務遂行を支援する「インテリジェントアプリケーション」の開発機能のイメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 新版のVer. 2.8では、生成AIを活用した「インテリジェントアプリケーション」の開発機能を追加した。インテリジェントアプリケーションとは、「単なる情報処理にとどまらず、生成AIが業務に必要な内容をデータに基づき判断し、利用者のニーズに応じた柔軟な対応や業務効率化を支援するアプリケーション」を指す(図1)。

 同機能によって、WebPerformerで開発したWebアプリケーションと、ユーザーが利用するAIサービス(Amazon Bedrock、Azure OpenAI)を、標準関数やカスタム関数を通じて連携させられる。これにより、社内データを基に生成AIが分析し、自動化を通じて業務効率化を支援するアプリケーションを開発できる。

 キヤノンITSは、「業務効率化の手段として生成AIの活用が進む一方、現状では文書作成などにおける補助的利用にとどまるケースが大半である。今後は、生成AIと業務アプリケーションを連携させて業務プロセスに組み込み、ユーザーの業務効率を向上させる仕組みが不可欠である」という状況をとらえて新版を提供する。日常業務においてAIによる支援を受けながら作業を効率化・省力化し、意思決定の精度向上が期待できるとしている。

 加えて、SPA(Single Page Application)開発を効率化する仕組みをブラッシュアップしている。新版では、UI定義に基づく設計書の自動生成やUI操作に応じたテストの自動化が可能になった。これにより、システム開発者の作業時間を短縮して人的ミスの削減を図る。また、デバッグ機能の強化によってレビュー効率が向上し、テスト工数の大幅な削減が見込めるという。

 価格(税別)は、ユーザー企業のアプリケーション開発・運用のためのユーザーライセンスが360万円から、SIベンダーによるユーザー企業のシステム開発で利用可能な、年額のサブスクリプションライセンスが150万円から。

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キヤノンITソリューションズ / WebPerformer / ローコード / 生成AI / 開発テスト

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