[新製品・サービス]
日立、製造現場の業務プロセスを集約したMESの導入支援テンプレート、クラウド基盤とセットで提供
2025年12月26日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
日立製作所は2025年12月25日、「MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) by ComiComiCloud」を2026年4月から提供すると発表した。ダッソー・システムズのMES「DELMIA Apriso」をベースに、製造現場の標準プロセスをテンプレート化して、日立のマネージド型クラウド基盤とセットで提供する。製造業のMES導入の期間短縮と低コスト化を支援する。
日立製作所の「MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) by ComiComiCloud」は、MES(製造実行システム)の導入支援サービスである。
ダッソー・システムズのMESパッケージ「DELMIA Apriso」に対応した製造現場の標準プロセスの導入テンプレートを、日立のマネージド型クラウドプラットフォーム「ComiComiCloud」上で提供する。これにより、製造業のMES導入の期間短縮と低コスト化を支援する(図1)。
図1:「MES(製造実行システム)導入テンプレート(for DELMIA Apriso) by ComiComiCloud」のサービス内容(出典:日立製作所)拡大画像表示
MESは、製造・在庫状況の可視化やリアルタイム管理、作業の標準化、品質管理、製品トレーサビリティの確保に不可欠なシステムである。日立自身が自社工場においてDELMIA Aprisoを導入し、グローバルな複数生産拠点の製造管理を行っており、また、ディスクリート産業やプロセス産業の顧客に対してもMESの導入実績を持つ。
同テンプレートは、こうした経験で培ったノウハウを基に、原材料・部品の受け入れから、製造、検査、完成品出荷に至る一連の業務実行管理フローを標準化・テンプレート化したものである。
在庫管理・製造管理・品質管理など製造業の業務プロセスのテンプレートを、システム監視やバックアップ、システムリソース管理などを日立が行うマネージド型のComiComiCloudとセットで提供する。これにより、ゼロからの要件定義やインフラ構築が不要となり、短期間でMESを導入可能となる。
ユーザー企業はトライアルやPoC(概念実証)などのスモールスタートで導入後、要望によって、DELMIA Aprisoの機能追加やアドオン開発、オンプレミス版への移行が可能である。
提供の背景として、製造の現場が抱える課題を挙げる。「IT人材不足やIT投資の制約から、紙やExcelでの管理を続けている製造現場が少なくない。日々の業務が熟練者の経験や勘頼りで属人化している」(日立)。同社はこうした企業に向けて、MESの導入ハードルを下げる同テンプレートを提供する。
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