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文書管理システム「活文」、文書登録時に生成AIが属性情報を自動抽出

「顧客アンケートから評価を抽出」などの活用が可能に

2025年11月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズは2025年11月20日、文書管理ソフトウェア「活文 Contents Lifecycle Manager」に「生成AI連携属性抽出オプション」を追加した。同年11月21日から提供する。帳票やマニュアルなどを登録する際に、取引日や部品番号といった管理項目に該当する情報を生成AIが自動で抽出して登録する。「顧客アンケートから評価を抽出」といった活用できる。

 日立ソリューションズの「活文 Contents Lifecycle Manager」は、文書管理ソフトウェアである。文書を保存・管理・活用するための機能と、文書のライフサイクル管理機能を備えるほか、電子帳簿保存法に準拠するための機能を用意している。

図1:「生成AI連携属性抽出オプション」による、文書情報の自動抽出から登録、活用までのイメージ(出典:日立ソリューションズ)
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 今回、同ソフトの新機能として、「生成AI連携属性抽出オプション」(図1)を追加した。帳票やマニュアルなどを登録する際に、「取引日」や「部品番号」など管理項目に該当する情報を自動で抽出する。文書の内容を生成AIが解析するので、AI-OCR(光学文字認識)で必要な、抽出場所の設定などの事前作業が不要である。

 生成AIが抽出する情報は、文書の種類や文書管理ルールに応じて定義可能である。例えば、顧客向けの店舗アンケートでは「店舗に対する評価」や「店舗への要望事項有無」「自由記述の主な内容」などを抽出する。店舗に対する評価をファイルを開くことなく文書一覧画面で把握できる(表1)。

表1:内容評価や分析結果を管理項目として登録する用途のイメージ(出典:日立ソリューションズ)
文書例 活用イメージ
店舗顧客アンケート、顧客満足度調査 アンケートの内容評価、分析
品質検査報告書、不具合報告書、クレーム対応記録 品質不具合レポートの原因分析
作業日報、工程管理表、作業指示書 工程改善ポイント抽出
納品書、検収報告、購買契約書、品質評価レポート サプライヤー評価
コールセンター記録、メール対応履歴、チャットログ 苦情や要望の分析
監査報告書、内部統制評価書、業務改善報告書 コンプライアンスリスク検出

 今後、活文 Contents Lifecycle Managerと「活文 企業内検索基盤」の組み合わせにより、RAG(検索拡張生成)を活用した対話型AI検索を実現する予定。これにより、蓄積した文書から必要な情報を引き出せるようにする。

 「文書管理システムには、文書の保存・検索だけでなく、蓄積された文書を活用する機能も求められている。しかし、そのために必要な管理項目の入力は、AI-OCRを活用しても、最終的には人間のチェックが必要になるなど精度や運用負荷の問題が障壁になっている」(同社)。こうした問題を解決するために新オプションを提供する。

関連キーワード

日立ソリューションズ / 文書管理 / 活文 / 生成AI / ナレッジマネジメント / 技術継承 / RAG

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