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三菱HCキャピタル、財務管理システム「ConSeek TM」を導入、グループ財務の可視化/標準化を図る

2025年12月26日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

三菱HCキャピタル(本社:東京都千代田区)は、日鉄ソリューションズのリース・事業法人向け財務管理システム「ConSeek TM」を導入した。資金取引やデリバティブ、為替、有価証券といった多岐にわたる財務業務をカバーし、グループ全体の財務情報の可視化と業務プロセスの標準化を図る。日鉄ソリューションズが2025年12月25日に発表した。

 リース事業会社の三菱HCキャピタルでは、経営環境や市場慣行の変化に迅速かつ的確に対応するため、グループ会社を含めた財務基盤の再構築を進めていた。その一環として、財務業務の効率化・高度化を目的に新システムの導入を検討。日鉄ソリューションズ(NSSOL)のリース・事業法人向け財務管理システム「ConSeek TM」を導入した(図1)。

図1:三菱HCキャピタルにおける「ConSeek TM」のサービス構成(出典:日鉄ソリューションズ)
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 ConSeek TMは、ローンや社債・CP発行などの資金調達取引から、定期預金やグループ貸付などの資金運用、デリバティブや有価証券運用まで、多様な金融商品をカバーする。機能面では、取引管理、キャッシュフロー生成、決済管理、リスク管理、レポートなどを標準で備えている。

 また、レポート機能が備えるEUC(エンドユーザーコンピューティング)汎用検索機能により、ユーザーが抽出条件や出力項目を自由に設定できる。ユーザーテンプレートの登録により要望に沿った帳票の自動生成も可能としている。将来的には、標準機能のモジュールを開放することで、軽微な改修で機能追加ができる拡張性を備えている。

 選定にあたっては、金融機関をはじめとした幅広い業界での導入実績に基づく信頼性や、NSSOLのプロジェクト推進力、高度な専門知識を持つエンジニアのサポート体制などを評価した。NSSOLは運用方法の検討から関与し、柔軟な対応方針を策定することで、当初の計画通りにグループ展開を含めたプロジェクトを完遂させたという。

 NSSOLは、ConSeek TMの導入が可能にすることとして、以下の3点を挙げている。

  • 子会社への統一システム展開による連結業務の効率化:共通のプロセス設計とデータ定義により、連結情報の収集から作成までを標準化。重複作業を抑え、データ集約とレポーティングを迅速化する。
  • 資金調達業務の一元化による資金効率の最適化:本社が各子会社の営業性入出金情報をリアルタイムに把握し、資金調達を一元的に実施することで、資金の有効活用と調達コストの最適化を図る。
  • システム集約による維持コストの削減:複数システムに分散していた財務機能をConSeek TMに統合することで、保守・運用コストを圧縮し、業務負担を軽減する。
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