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アドビ、「Adobe Flash Player 10」の提供開始を発表

2008年10月16日(木)IT Leaders編集部

アドビシステムズは2008年10月15日、「Adobe Flash Player 10」の無償ダウンロード開始を発表した。本製品に追加された表現機能と描画速度の向上により、各種ブラウザとOSに対応した魅力的なWebアプリケーション、インタラクティブコンテンツ、高品質ビデオの配信などが可能となる。

 Adobe Flash Player 10には、カスタムフィルタとカスタムエフェクト、ネイティブ対応した3D変換と3Dアニメーション、高度なオーディオ処理、GPUハードウェアアクセラレーションなどの新機能が搭載された。また最新のテキストエンジンによって、テキストレイアウトの選択肢が拡大した。

 同製品は「Adobe After Effects CS4」(英語版)でも基礎技術となっている「Adobe Pixel Bender」を使用して、カスタムフィルタやカスタムエフェクトを作成できる。こうしたフィルタ、ブレンドモード、塗り表現を使用し、ランタイム上のリッチメディアコンテンツを直接操作することにより、アニメーションエフェクトを作成したり、独自のエフェクトを適用したりできる。また、オーサリング環境である「Adobe Flash CS4 Professional」(英語版)からFlash Player 10向けのコンテンツに新たな機能やパフォーマンスの強化が可能。3Dエフェクト機能を使うことで、容易に2Dデザインから3Dへ変換してアニメーションが作成できる。

 Flash Playerのコンテンツは、インターネットに接続された98%以上のPCで再生可能。Adobe FlashテクノロジーはWeb上で最も普及しているビデオフォーマットであり、オンラインビデオの80%以上がFlashテクロジーを使用している。同社は、Flash Player 10もFlash Player 9と同様の普及を見込んでいる。

 対応OSは、Windows、Macintosh、Linux(Ubuntuを含む)、Solarisは年内のサポートを予定している。Adobe Flash Player 10の新機能やパフォーマンス向上は、今後Adobe AIRにも活用する予定。

 またAdobe Flash Player 10で搭載された革新的機能は、Flash Player 10を携帯端末に対応させる作業など、今後のOpen Screen Projectの取り組みにも反映される。Open Screen Projectは、ランタイム環境を統一し、PC、携帯端末、家電製品に対応したオープンなWebブラウジングとスタンドアロンアプリケーションの実現を目指す。

アドビシステムズ
http://www.adobe.com/jp

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