SAS Institute Japan (SAS) は11月19日、機能追加と信頼性の向上を実現した探索的データ分析ソフトウェア「JMP(ジャンプ)」の最新バージョン「JMP 8」を発表した。また、発表と同時に「JMP 8(Windows版)早期購入キャンペーン」を実施し、12月19日までの期間限定で、割引価格での「JMP 8.0パッケージ版」の提供を開始した。
JMPは、統計解析、実験計画法、品質管理などの分野で活用され、データの探索と可視化を実現する機能を備えたソフトウェアである。対話的に試行錯誤し、データから結論を導き出すように設計されていることから「探索的データ分析ソフトウェア」と呼ばれている。主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者および医師の個人利用、大学および公共の教育機関などにおいて統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されている。
今回の最新バージョンでは、グラフ作成機能の向上や選択モデル計画、SASプログラミング環境やSAS Enterprise Intelligence PlatformなどのSAS製品との連携機能の強化を実現した。
JMP 8の主な新機能の詳しい内容は次のとおり。
・ グラフビルダー
グラフ上に列名をドラッグ&ドロップするだけで、簡単に結果を表示できる。散布図、棒グラフ、折れ線やヒストグラムなどを、グループごとに分けて描くなど、自由自在にグラフが作成できる。
・ 選択モデル計画、分析プラットフォーム
消費者が製品を選択する構造を把握し、望ましい製品の組み合わせを発見できる。この機能により、企業は製品やサービスを特定のマーケットセグメントのニーズに合わせることが可能になる。
・ 信頼性分析プラットフォーム
新しい競合原因分析の機能で、製品の故障原因や修理の効果を分析。「寿命の二変量」プラットフォームでは、製品や部品の故障時間に関する加速因子 (たとえば、温度、圧力、湿度) の効果を分析。これらの機能により、製品寿命をさまざまな角度から分析できる。
・ SASインテグレーション機能
新しく追加されたSASツールバーからSASデータの参照や分析をすばやく実行できる。またローカルのSASに接続した場合もインタラクティブにライブラリやデータセットにアクセスできる。これにより、SAS 9.1.3およびSAS 9.2との連携がさらに容易になった。
「JMP 8.0」日本語版の発売は、Windows版、Macintosh版、Linux版ともに2009年第2四半期を予定している。
なお、早期購入キャンペーンはWindows版のみ。2009年春より無料ダウンロードを開始する予定の「JMP 8.0.1メンテナンスアップデート」を適用することで、ドキュメントやヘルプも含めた完全日本語版として、継続利用できる。
JMP 8.0.1 日本語版の予定価格は税込みで、一般ユーザー : 176,400円、アカデミックユーザー : 81,900円。
「JMP 8 早期購入キャンペーン」での特別価格は税込みで、一般ユーザー : 155,400円、アカデミックユーザー : 71,400円。
SAS Institute Inc.
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