シマンテックは2008年11月21日、組織の電子メール、ファイルなどの非構造化データの保護と管理を支援する情報リスク管理(IRM)戦略とその一連の製品を発表した。同社の情報リスク管理は、組織の情報をあらゆる場所で保護し、ストレージコストを削減して、コストの高いワークフローの自動化を実現する。
各製品の内容は次のとおり。
「Symantec Brightmail Gateway」
Brightmail Gateway(従来のSymantec Mail Security)は、強化された送信者評価テクノロジーと、改良された管理機能により、3 つの主要な価値を提案する。
・ 電子メールとインスタントメッセージ(IM)をカバーする総合的なインバウンド保護。
(効果的かつ正確なスパム対策とウイルス対策保護を使用)
・ 機密情報の保護と規制コンプライアンスの実施を支援するアウトバウンド制御。
(高度なコンテンツフィルタと情報漏えい防止のテクノロジーを実装)
・ 総合的なレポートと詳細な制御による容易な管理。
「Symantec Data Loss Prevention 9.0」
新バージョンでは、エンドポイントイベントの対象が拡大されているほか、エンドポイントの DLP 管理の単純化や、データ検出機能の強化も行われている。統合された 1 つのインターフェイスから、エンドポイント、ネットワーク、ストレージのすべてをカバーする情報漏えい防止を実現する。これにより、情報が保存されている場所や使用される場所に関係なく、機密情報を検出、監視、保護できる。
「Symantec Enterprise Vault」
インテリジェントアーカイビングプラットフォームの新しいバージョンでは、データ重複排除機能および電子データ開示要求機能の強化と、関連するエネルギーコストの節約により、非構造化データの保存コストを 60%以上削減できる。企業全体で情報を保存、管理、検出できる Enterprise Vault は、非構造化データの第一のデータ保管場所になる。
同社は、これらの製品の組み合わせにより、非構造化データの保護と管理の課題に対処する組織にその戦略を提供していく。また、同社の情報リスク管理は、IT コスト増大の主要因に対処し、セキュリティ上の課題だけでなく、情報リスク管理の不備に起因するセキュリティ上の問題やビジネス上の課題の根本原因までをも突き止めることを目指している。
シマンテック
http://www.symantec.com/jp