NTTデータは、データウェアハウス(DWH)構築やビジネスインテリジェンス(BI)ツールの導入を検討している顧客に向け、性能検証や実データを用いたデモを行うことによってシステム構築前後のギャップを解消し、最適なBIシステムの導入を支援する「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」サービスの提供を11月25日より開始すると発表した。
企業内の業務システムなどに蓄積される膨大な情報を分析・加工して、企業の意思決定に役立てるDWHやBIのニーズが注目を集めているが、同社によればBIシステム構築の際には以下のような課題が持ち上がるという。
- BIツールの導入によって現行業務がどのように変わるかイメージがわかない
- どのBIツールが自社の業務に適切なのか、カタログから判断できない
- BIツールを用いてどのような集計・分析を行うべきかわからない
- BIシステムを導入したが、レポート閲覧時のレスポンスが悪い
そこで同社では、同社がこれまで培ってきたコンサルティングノウハウと、高度な情報分析技術・方式技術を組み合わせた「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」のサービスを新たに開始し、情報基盤構築から情報分析活用のコンサルティングまで、顧客の業務改革を実現するBIシステムの円滑な導入を支援することとなった。
提供されるサービスは以下のとおり。
1. BIツールの選定支援
ベンダー各社の協力のもと、OLAP、データマイニングなど、さまざまなBIツールが用意される。現時点で環境が用意されているBIツールは、次の5種類。
- Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition(日本オラクル)
- Hyperion Interactive Reporting(日本オラクル)
- BusinessObjects XI 3.0(日本ビジネスオブジェクツ
- MicroStrategy 8(マイクロストラテジー・ジャパン)
- IBM Cognos 8 Business Intelligence(コグノス)
2. BIシステムのデモ実施
顧客の実データを用いたBIシステムのデモを作成し、システム構築前後の利用イメージのギャップを解消する。また簡易DWHを構築し、分析目的に適したデータモデルを定義する。
3. 分析コンサルティング
KPI(重要業績達成指標)管理や業務の「見える化」による経営課題の洗い出し、原因分析など、OLAPツールによる集計・分析をベースとしたコンサルティングを実施。
4. DWHやBIシステムの性能検証
DWHや各種BIツールの性能を検証し、顧客の要求レベルに合わせたハードウェア、ソフトウェア構成の検討を支援する。
5. データモデル/分析レポートのテンプレート提供
生産計画、販売・在庫管理、経営管理、顧客管理、マーケティングなど、これまでの事例をもとに作成したデータモデル/分析レポートのテンプレートを用意し、データモデルや分析レポートの作成を効率よく行えるようにする。
サービスはまず、製造分野向けに提供され、流通、テレコム、金融、公共分野など他分野へと展開していく。将来的には同サービスを契機としたBIシステム全体のシテム開発で200億円の売り上げを目指すとしている。
NTTデータ
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