「DODA求人情報」など総合人材サービスを展開するインテリジェンスは2008年11月28日、エンジニア派遣、テクニカルアウトソーシングを手がけるITソリューションサービスにて、開発した新システムの最適な運用移行を担う「システム運用技術者」の派遣サービスを12月1日より開始すると発表した。
同社によれば、新システムの開発を行う際、「開発」とその後の「運用・保守」は別の事業会社が請負うケースがほとんどで、開発側は運用・保守の、また、運用・保守側はシステム設計の知識・ノウハウがお互いに不十分なまま運用が開始されトラブルが多発するなど、運用への移行段階の対応がIT業界全体で問題視されているという。
システム運用技術者は、開発したシステムをスムーズに運用していくために、最適な運用方法を設計・マニュアル化し、保守・運用担当者への対応指示や、初期トラブルに対する対応判断、指示出しなどを行う専門技術者。専門的なIT関連の業務知識に加え、コミュニケーション力、調整力といったビジネススキルも含む高いスキルが求められることもあって、市場の中で不足している状況にある。
そこで同社では、専門技術者の教育体制を整え、スペシャリストの人材を派遣することで、開発システムのスムーズな運用移行を支援する。
専門技術者の教育体制
教育プログラムは、同社がシステムの運用・管理に関して培ってきたノウハウを体系化し開発されたもので、企業の業務システムの運用における①一般的な基幹システムの理解、②監視システムの理解、③実践的な研修という3段階の構成に基づき2カ月間で実施される。実際の実務経験の習熟度が重要であることから、実運用に近い研修用のシステム環境を同社内に用意し、実践的な運用構築や業務設計などを習得できる環境を整える。
「システム運用技術者 派遣サービス」概要
人材需要が想定されるシステムインテグレーター、ネットワークインテグレーター、システムユーザー企業に対し、1案件あたり、1~2名の専門技術者の派遣を行う。新システムの運用が軌道に乗るまで、半年~1年程度の間、実際の現場で業務を行う。
同社によれば、運用開発の専門技術者の派遣サービスは、業界初の試み。今回の新サービスを通じ、運用開発の専門家を育成する新たなモデルを創出することで、IT業界の最適な人材流動化、人材配置を実現し、IT業界のサービスクオリティ向上につなげたいとしている。
インテリジェンス
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