企業はすでにたくさんのデータを蓄えている。それらを多角度から分析して「気づき」を得て、仮説検証のPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを加速するのがビジネスインテリジェンス(BI)ツールだ。大手ベンダーは、上流のデータ統合から下流の分析/レポートまで一気通貫のスイート製品を取りそろえて市場に投入している。
実績や将来予測をグラフやメーター形式でビジュアルに示す「ダッシュボード」機能は最近のBIツールの1つの“売り”だが、道具だけでは始まらない。高級一眼デジタルカメラを手にしたからといって名作が撮れるわけではないのと同じだ。センスある人なら携帯のカメラ機能でも十分に人の心を動かすことができる。
つまり、どういう結果を得て何をしたいのかという思いこそが大事。目的があってはじめて機能が活きてくることを忘れるべきではない。現場を知り、意思決定をスピードアップするための情報活用シナリオを描き、必要となる要件を洗い出す。その上でBIツールという道具を使いこなすアプローチが求められる。(本誌)
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