NTTアイティは2009年2月9日、情報共有ポータルシステム「EasyCommunicator for SNS」の販売を、2月16日より開始すると発表した。このシステムは、“情報を必要としている人”と“知識や経験、ノウハウを持っている人”を結び付け、企業内の情報共有と有効活用を実現する。これにより、社内の各部門や個人が個別に蓄積していた情報を、新たな情報資産として活用できるようになる。
同社は、NTTネットワークサービスシステム研究所が開発した「CaTaC(カタック)」をベースに、「EasyCommunicator for SNS」を開発。「CaTaC」は、ブログの記事を分類し、その種別ごとに適したメタデータ(属性キーワード)を付与することにより、記事の高度な検索/集計を実現し、記事情報の有効利用を可能とするプラットホームである。
同システムは、利用者が書き込む記事に加え、企業内で利用されているグループウェア、ブログ、掲示板、メール等のさまざまな情報を取り込んで、一元的に集約し共有することを可能する。利用者は、必要な情報やその情報の発信者を探し出したり、また興味あるテーマで情報を自動収集することができるようになる。
利用者は所属組織やプロジェクトごとに作成される“グループ”のメンバとして参加。メンバが書き込む情報は、“エントリ(記事)”として登録され、他メンバと共有される。また社内、社外に散在しているさまざまな情報(既存グループウェア・ブログ・掲示板、メール、Web上の記事等)も“エントリ”として取り込み、集約して活用できる。
「EasyCommunicator for SNS」の主な特長は以下の通り。
(1) 情報資産の活用(引越し機能)
既存のブログや掲示板などから、データを一括して取り込むことが可能。社内に蓄積された情報資産を有効利用できる。
(2) 高度な検索
任意のワードを用いた全文検索に加え、“拡張タグ(独自メタデータ)”を利用した高度な“エントリ”内検索が可能。“拡張タグ”は、検索キーワードのブレに影響されない検索が可能。
(3) 「リコメンド」登録
関心のあるテーマを“リコメンド”として登録することにより、“エントリ”から自動的に収集され、マイポータルに提供される。
(4) クロスメディア自動配信
“エントリ”として追加された情報を、PC・携帯メールへ自動配信できる。
(5) さまざまな情報の取り込み (オプション)
メールやWeb上の記事も取り込むことができる。取り込まれたデータは、他の“エントリ”と同列に扱われる。また、あらかじめ用意した属性情報を“拡張タグ”として付加することにより、欲しい情報へのアクセスを容易にする。
価格は、オープン価格。
同社は、今後の販売目標として年間20システムを目指す。
EasyCommunicator for SNS
http://www.easycommunicator.jp