日本IBMは2009年3月3日、企業内に蓄積した情報を有効活用するデータウェアハウスの構築に必要な、IBMのサーバー、ストレージ、各種ソフトウェア製品に導入設置サービスも組み合わせたパッケージ・ソリューション「IBM InfoSphere Balanced Warehouse」を発表した。データ容量に応じた最適なデータベース環境を事前に設定し、お客様の短期間でのデータウェアハウス構築を支援する。
「IBM InfoSphere Balanced Warehouse」は、高いパフォーマンスや信頼性を備えるために、IBMの研究所でテストした最適なシステムで構成される。そのため、ユーザーは、すでに完成された組み合わせですぐにデータウェアハウス構築を開始できる。同社の試算によると、通常2カ月程度かかる構築期間を1カ月程度に短縮できる見込み。さらに、高い検索のパフォーマンスを実現するための調整や負荷テストを実施済みのため、予期したパフォーマンスが出ないなどのリスクが低減されるという。
同ソリューションでは、各種ソフトウェアのライセンスはそれぞれ個別のライセンスではなく、単一でのライセンス提供となる。これにより、ライセンスの終了期限やバージョンアップ時期が一本化され、契約や管理作業が大幅に簡素化された。
さらに、同梱される「Cognos 8 BI Starter Edition」により、従来データウェアハウス構築後に別途作りこみを行っていたレポーティングや非定型検索の作業を、手間をかけずに実施することができるようになった。
同ソリューションは、お客様が格納するデータ容量に柔軟に対応するよう、3つのクラスが提供される。各クラスの詳細は以下のとおり(すべて税抜価格)。
■IBM InfoSphere Balanced Warehouse C3000クラス
- データ格納容量:50GBから2TB程度
- 標準構成:
-サーバー:System x- 3650 HS21
-ストレージ:DS3200
-OS:Windows- 2003/Linux- SLES10
-ミドルウェア:InfoSphere Warehouse Intermidiate Edition
WAS Tool Kit V6.1
Tivoli System Automation V2.3
Cognos 8 BI Starter Edition - 料金:500万円~
■IBM InfoSphere Balanced Warehouse D 5100クラス
- データ格納容量:1TBから5TB程度
- 標準構成:
-サーバー:System x 3655
-ストレージ:DS3400
-OS:Linux SLES10
-ミドルウェア:InfoSphere Warehouse Base Edition / Enterprise Edition
WAS Tool Kit V6.1
Tivoli System Automation V2.3
Cognos 8 BI Starter Edition
DB2- PE V3.1(Enterprise Editionのみ) - 料金:4000万円~
■IBM InfoSphere Balanced Warehouse E7100クラス
- データ格納容量:2TB以上制限なし
- 標準構成:
-サーバー:System p- p6-570
-ストレージ:DS4800
-OS:AIX- V5.3
-ミドルウェア:InfoSphere Warehouse Base Edition / Enterprise Edition
WAS Tool Kit V6.1
Tivoli System Automation V2.3
Cognos 8 BI Starter Edition
DB2 PE V3.1(Enterprise Editionのみ) - 料金:1億7000万円より