オービックビジネスコンサルタント(OBC)と、OBCグループのビズソフトは、経済産業省が進める中小企業向けSaaS活用型ITサービス(J-SaaS)事業に参画し、各種サービスを提供する。当初は「勘定奉行 for J-SaaS」、「給与奉行 for J-SaaS」、「OFFICE BANK for J-SaaS」、「ツカエル会計J-SaaS版」、「ツカエル経理J-SaaS版」の5サービスを、それぞれ2009年3月31日より提供開始する。今後の追加採用に向けてラインアップを取り揃えていく。
J-SaaS(ジェイ・サース)は、経済産業省が推進する、主に中小企業向けのSaaS型サービスで、財務会計などバックオフィス業務から電子申告までをインターネット経由で提供するもの。顧客は、以下の手順によりJ-SaaSの各サービスを導入できる。
①J-SaaSポータルサイトにアクセス
②会員登録(無料)
③サービス購入(有料)(ライセンス取得)
④サービスダウンロード
⑤利用者PCへインストール
⑥使用開始
OBCとビズソフトは、J-SaaS用に顧客の利用形態に合わせたサービスを以下の2シリーズで新規開発した。
- 「奉行 for J-SaaSシリーズ」:利用時に操作を後押しするガイド機能など、機能やサポートメニューが豊富。→「勘定奉行 for J-SaaS」、「給与奉行 for J-SaaS」、「OFFICE BANK for J-SaaS」
- 「ツカエル J-SaaS版」:試用期間(最大3カ月)や月額料金など、手軽に始めるのに適している。→「ツカエル会計J-SaaS版」、「ツカエル経理J-SaaS版」
提供される各サービスの概要は下記のとおり。
■「奉行 for J-SaaS」(提供:OBC)
SaaSとWindowsアプリケーションを組み合わせ、Windowsアプリケーション採用の起動時認証/月額課金のサブスクリプションモデル「Hybrid SaaS(ハイブリッド・サース)」の形式で提供。また、OBCの会計事務所会員である「ASOS(アソス)」J-SaaSパートナー(会計・税理士事務所)経由で提供するサービスとなる。対象サービスは以下の3種類。
- 財務会計「勘定奉行 for J-SaaS」:転記・集計はすべて自動処理。使いやすさを追求した入力画面や入力支援機能、豊富な管理資料を搭載している。
- 給与計算「給与奉行 for J-SaaS」:勤怠や支給、控除額を入力するだけで、雇用保険料、所得税などの給与計算を自動計算する。月々の給与データなどをもとに年末調整や社会保険計算まで処理。
- インターネットバンキング「OFFICE BANK for J-SaaS」:オフィスのPCから振込・振替、残高照会などの処理が可能で、導入ウィザードを標準搭載。次世代通信と言われるVALUXにも対応。
上記3サービスの利用料金(税込み)は、それぞれ4980円/月(試用期間として初回月無料)。初期設定費用は不要。
■「ツカエル J-SaaS版」(提供:ビズソフト)
試用期間として、申し込み月+2カ月間で最大3カ月間、フル機能が使用可能。対象サービスは以下の2種類。
- 「ツカエル会計J-SaaS版」:中小企業向け会計ソフト(法人・個人対応)。決算書類も自動計算で作成可能。パッケージ版の「ツカエル会計 PRO 2009」と同等の機能を使用できる。利用料金(税込み)は、2730円/月(年換算:3万2760円、一括年額:3万240円)。
- 「ツカエル経理J-SaaS版」:見積・請求書発行や給与明細書発行など中小企業の経理業務全般を網羅。パッケージ版の「ツカエル経理 PRO 2009」と同等の機能を使用できる。利用料金(税込み)は、2100円/月(年換算:2万5200円、一括年額:2万2680円)。
オービックビジネスコンサルタント(OBC)
http://www.obc.co.jp/
ビズソフト
http://www.bizsoft.co.jp/
J-SaaS
https://www.ec.j-saas.jp/shop/main