ヤマハは2009年12月2日、Web会議で使用するマイクスピーカー「PJP-10UR」「PJP-20UR」を発表した。同社の会議用マイクスピーカー「PJPシリーズ」のエントリーモデルで、1~4人程度が参加するWeb会議での利用を想定する。
ヤマハの「PJP-10UR」は想定使用人数が1人のモデル。上位モデル同様、会議の妨げとなる雑音を省く機能を備える。具体的には、スピーカーからの音をマイクが収音することで起こるエコーを除去する「適応型エコーキャンセラー」を搭載するほか、エアコンやプロジェクタなどの恒常的な音を除去する「ノイズリダクション」を備える。
発言者の声を確実に収音するよう構造にも工夫を凝らした。「マイクは正面方向の音のみを拾うようにするとともに、上向きに設置して、書類をめくったりペンで書き込んだりする机上の音を極力拾わないようにした」(サウンドネットワーク事業部 営業部 営業企画グループ 主任 中尾龍典氏)という。
本体重量は210gと軽く、持ち運んで外出先で利用することも可能。ACアダプタを用いることなく、USBケーブルでPCに接続すれば利用できる。価格(税込)は3万1500円、2010年1月下旬より発売を開始する。
「PJP-20UR」は想定使用人数が1~4人となるモデル。2007年12月に発売した「PJP-25UR」の後継機で、マイクの数を減らしたり機能を簡略化したりすることで価格を抑えた。
「適応型エコーキャンセラー」や「ノイズリダクション」機能を備えるほか、音質も向上した。PJPシリーズとして初めて音声を再生する周波数帯域を20KHzまで拡張。CDの音源並みの音質で発言者の声を再生できる。会議に参加する人数に応じて、マイクの収音範囲を変更する機能も備える。価格(税込)は5万2500円、2010年1月上旬より発売を開始する。