ジュニパーネットワークスは2009年5月12日、分散型企業向けソリューション「スマート・ネットワーク」と、同ソリューションを構成する新製品群を発表した。
ジュニパーネットワークスは、分散型企業向けソリューション「スマート・ネットワーク」と、同ソリューションを構成する新製品群を発表した。
スマート・ネットワークは、従来の“本社一極集中”型ではなく、分散型の企業向けソリューションとして、規模や場所を問わずあらゆる業務拠点にまたがって一貫性のある接続サービス、セキュリティサービス、管理サービスを可能にするというもの。
集中管理と統合セキュリティ、一貫性のある単一ソースのネットワークOSにより、企業のIT部門が、全拠点の従業員に対して本社と同様のパフォーマンスを拡張できるよう設計された統合マルチサービスネットワークインフラストラクチャを提供できる。
同社によれば「スマート・ネットワーク」は、以下の製品で構成される。
- サービスゲートウェイ「SRXシリーズ」
- Ethernetスイッチ「EXシリーズ」
- 「JUNOSソフトウェア」
- ネットワークセキュリティ管理ソリューション「Network and Security Manager(NSM)」
サービス・ゲートウェイ「SRXシリーズ」
今回発表された新製品には、最新のコンテンツ媒介型脅威からネットワークを守るための、統合型脅威管理(UTM)と不正侵入防止機能が含まれている。すべてのモデルが統合セキュリティ、ビルトインルーティング、3Gワイヤレスオンボードスイッチング、Ethernet接続性を備えており、ファイアウォール/IPSパフォーマンスは、600/50~7000/900Mbps。SRXシリーズの新製品4機種と日本円参考価格(税別)は、以下のとおり。
- 「SRX100」:多様な固定フォームファクターをオプション提供、12万5,900円~(提供開始は2009年第3四半期中の予定)。
- 「SRX210」:シングル・スロット・モジュール方式、19万7,900円~。
- 「SRX240」:16個のオンボードギガビットEthernetポート、4基の拡張スロット、59万9,800円~。
- 「SRX650」:8基のWAN/LANインタフェース用拡張スロット、冗長電源、冗長サービス/ルーティングエンジン、320万円~。
SRX100以外の3製品は、2009年5月12日からの提供開始。
ギガビット・アクセス・スイッチ「EXシリーズ」
固定コンフィギュレーションEthernetスイッチ「EXシリーズ」の新製品ラインである「EX2200」は、主に支社や大学内のネットワークにおけるアクセスレイヤー展開向けで、今回発表された「EX2200」ライン4製品は以下のとおり。
- 「EX2200-24T-4G」/「EX2200-48T-4G」:10/100/1000BASE-Tを24ポート(EX2200-24T-4G)または48ポート(EX2200-48T-4G)提供。
- 「EX2200-24P-4G」/「EX2200-48P-4G」:同様のコンフィギュレーションでフルIEEE 802.3af POEを提供し、電話、ビデオカメラ、ワイヤレスLAN(WLAN)アクセスポイントなどの集中型ネットワークデバイスをサポート。
同製品ラインの提供開始は、2010年第1四半期中、価格は48万円(税別)からの予定。
「JUNOSソフトウェア」
「AIS(Advanced Insight Solution)インテリジェンス」機能が組み込まれ、同社の製品全体にわたってキャリアクラスの信頼性と運用のシンプルさを提供している基幹OS。統一性と品質を維持するため、単一のソースコードベースを使用し、個別の不具合によるシステム全体のダウンを防止可能なモジュラー式アーキテクチャを採用している。
NSM(Network and Security Manager)による集中管理
デバイスライフサイクルの集中管理、詳細なポリシーコンフィギュレーションに加え、包括的なモニタリング、レポーティング、調査ツールを提供。それにより分散型企業は、接続性のセキュリティとホスティング・サービスの付加価値を最大化し、ITによる効率化を向上させることが可能。
「スマート・ネットワーク」に関する情報
http://www.juniper.net/jp/jp/dm/nolimits/
ジュニパーネットワークス
http://www.juniper.co.jp/