[新製品・サービス]

オラクル、不正アクセスや不正操作を防止する「Oracle Preventive Controls Governor」を提供、ほか

ニュースフラッシュ 新製品・サービス編(2009年7月号)

2009年7月28日(火)IT Leaders編集部

1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。

ウイルス対策ソフト[ソフトウェア]

USBメモリー経由のウイルス感染を防止

キヤノンITソリューションズは2009年5月12日、統合セキュリティソフト「ESET Smart Security V4.0」、ウイルス・スパイウェア対策ソフト「ESET NOD32アンチウイルス V4.0」を発表した。いずれも、リムーバブルメディアからのアクセス拒否機能、更新ファイルだけを対象にするウイルスチェック機能を備える。価格は10〜24ライセンスで、Smart Securityが5360円、NOD32が3710円。

ビジネス・ルール管理ソフト[ソフトウェア]

アプリケーションに紐づくルールの設定・変更を容易に

日本IBMは2009年5月19日、業務に関わる取り決めや規制などのルールを管理するソフト「IBM WebSphere ILOG JRules V7.0」を発表した。クレジットカード取引の与信審査やローンの引受など、プログラムに組み込まれるルールだけ抜き出して管理する。ルール変更時には該当するルール部分のみを改修することで、プログラムに反映させられる。価格は1651万6500円から。

物流管理ソフト[ソフトウェア]

物流現場の見える化で経営層の迅速な意思決定を支援

NECは2009年5月20日、物流業務を効率化するソフト「EXPLANNER/Lg」の機能強化版を発表した。物流コスト削減や品質向上を実現するために設定したKPI(重要経営管理指標)に基づき、保管スペースの使用率、欠品率、在庫回転率などのデータを出力し、問題点を早期に発見できる。価格は5拠点に展開し、10台分の端末ライセンスを含む場合で1400万円。

統合ID管理・シングルサインオン[システム]

複数システムのID管理と認証を一元化

野村総合研究所は2009年5月21日、統合ID管理とシングルサインオンの環境を構築するサービス「OpenStandiaソリューション / 統合ID管理」を発売した。ID管理ソフト「LDAP Manager」と認証ソフト「OpenSSO」を組み合わせて使う。システム管理者のID管理業務の軽減と、ユーザーの利便性向上の両立を図る。価格は統合ID管理環境の設計・構築が472万5000円から。

サーバー[ハードウェア]

処理性能を高めたUNIXサーバーのエントリーモデル

日立製作所は2009年5月27日、UNIXサーバー「EP8000シリーズ」のエントリーモデル2機種を発表した。上位機のEP8000 550は動作周波数5.0GHzの「POWER6+」プロセサを最大8個、下位機の同520は4.7GHzの「POWER6+」を最大4個搭載。従来機に比べ、処理性能をそれぞれ1.15倍と1.26倍に高めた。価格は上位機が1090万8450円から、下位機が464万5620円から。

SaaSプラットフォーム・サービス[システム]

SaaS事業の早期立ち上げを低コストで実現

日本ユニシスは2009年5月27日、SaaSを利用してビジネス展開を図る事業者向けに、SaaS基盤を提供するサービス「SaaSプラットフォーム・サービス」を発表した。アプリケーションの実行環境やシステム連携機能などを利用できる。インフラのみ提供の「ライトパック」、インフラと認証機能などを備えた「ベーシックパック」の2プランを用意。月額使用料はライトパックで16万円(税別)から。

不正アクセス防止ソフト[ソフトウェア]

企業のコンプライアンスやリスク管理を支援

日本オラクルは2009年5月27日、業務システムへの不正アクセスや不正操作を防止するソフト「Oracle Preventive Controls Governor」を発売した。ユーザーが持つ職務権限に応じて、既存アプリケーションの画面レイアウトを変更。データへのアクセスを制限したり、入力項目を制御したりして、不正操作を未然に防ぐ。価格は100ユーザー利用時で546万円から。

シンクライアント[ハードウェア]

マルチモニター環境で利用可能なシンクライアント

日本HPは2009年5月28日、シンクライアント「HP gt7720 Thin Client」を発売した。内蔵チップによりグラフィックス機能を強化。複数のモニターに映像を出力する機能を備える。金融トレーディングや映像制作などの用途を想定する。価格は、4画面出力が可能な「クアッドヘッド対応モデル」が9万2400円、2画面出力の「デュアルヘッド対応モデル」が8万1900円。

ストレージ[ハードウェア]

仮想化機能を備えるミッドレンジストレージ

3PARは2009年5月29日、ストレージ「3PAR InServ Fクラス・ストレージ・サーバ」2機種を発表した。上位機種「F400」は最大384台のディスクを搭載し、250TBまで容量を拡張できる。192台のディスクを搭載する下位機種「F200」の容量は125TB。ストレージ容量を実際より大きく見せる仮想化技術「シンプロビジョニング」を利用できる。価格はF400が1823万1990円からなど。

エンタープライズサーチソフト[ソフトウェア]

文書ファイルの構造情報を活用した検索ソフト

ジャストシステムは2009年5月29日、エンタープライズサーチソフトの新版「ConceptBase Enterprise Search 1.2」を発表した。Microsoft Wordの「見出し」や「本文」にあたる文書ファイルの構造情報を検索対象にしたり、検索の絞り込みに利用したりできる。検索結果の表示順を制御する機能を備え、ユーザーごとに適した情報を検索上位に表示できるようにした。価格は210万円から。

メールセキュリティソリューション[システム]

安全性や内部統制を強化するメールシステム

アイアイジェイテクノロジーは2009年6月3日、誤送信防止や暗号化などの機能を備える統合型のメールシステム「iiMail Suite」を発表した。メールをアーカイブして保存する機能や、送信メールの内容を確認・承認する監査機能もある。価格はアカウント数が1〜500の場合で、メールサーバーの基本機能が375万円、メールアーカイブ/監査の機能が118万2000円など。

システム運用監視サービス[システム]

中小企業向けのシステム運用監視サービス

富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは2009年6月8日、中小企業向けのシステム運用監視サービスを発売した。オープンソースの運用監視ソフト「GroundWork Monitor」を用いて、ユーザー企業のネットワーク機器やサーバーの稼働状況を遠隔地から監視する。価格は、遠隔監視の環境を整備する「初期構築サービス」が45万円(税別)から、「運用監視サービス」が月額7万5000円(同)から。

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