日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2009年7月21日、認証・検疫ソリューション製品の最新バージョン「HP Quarantine System version 3.1」を発表した。同製品は、クライアントPCの認証と検疫を行う従来の機能に加え、新たに情報漏えい防止機能を提供し、情報セキュリティリスクを低減する。
「HP Quarantine System」は、ネットワークに接続されるクライアントPCの認証と検疫を行うソリューション。クライアントPCがネットワークに接続される際に、あらかじめ設定しておいたセキュリティ・ポリシーと照らし合わせ、自動的に認証・隔離・検査・治療を行う。
拠点毎に検疫用のサーバーを設置するだけで、既存のネットワーク環境を変更することなく導入することができる。また、認証・検疫に必要なOSとソフトウェアをCDメディアに組み込んだ「QuController Live OS」を使用すれば、中央拠点で設定情報や運用を集中管理できるため、小規模拠点や海外拠点への導入も容易。
発表された最新「version 3.1」は、こうしたクライアントPC向けの認証・検疫機能はそのままに、新たに情報漏えい防止機能を実装。この機能は、情報漏えい対策への取り組みが強化される一方で、未だに情報漏えい事件の発生が後を絶たない現状を受け、ユーザーからの強い要望に応えて提供されたという。
情報漏えいの主な発生原因への対策として、外部記憶装置制御による重要情報の持ち出し防止、ファイル共有ソフトの禁止、PC盗難時の情報流出を防止するファイルシステム暗号化の監査などの機能を提供する。認証&検疫機能と情報漏えい防止機能を組み合わせた本製品により、簡易かつ強固なクライアントセキュリティを低コストで実現する。
同製品の価格は、100MACアドレスで212万1,525円(税込み)より。8月3日より出荷される。
日本HP
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