NECは2009年7月23日、アプライアンスサーバ「Express5800/InterSec」において、処理性能や負荷分散、運用管理機能などを強化した8製品を新たに製品化し、同日より販売活動を開始すると発表した。「Express5800/InterSec」は、メール、プロキシ、Webフィルタリングなどの用途に特化した専用サーバであり、ネットワークセキュリティ環境の容易な構築と効率的な運用を実現する。
新製品は、ハードウェア性能を大幅に強化したことにより、従来比、最大2倍となる2,000ユーザーでの運用が可能となった。また、ソフトウェアの機能強化により、運用性の向上を実現する。新製品の主な特長は以下のとおり。
- 従来比、最大2倍のユーザー数をサポート
・最新CPUの採用などハードウェア性能の強化や運用/管理などソフトウェア機能の強化により、メールサーバ「Express5800/MW500g」は、従来の2倍にあたる2,000ユーザーをサポート可能。
・プロキシ/Webフィルタリングサーバ「Express5800/CS300g」は、従来比1.5倍の600ユーザー、「同/CS500gでは、従来比1.2倍の1,200ユーザーをサポート可能。 - 管理機能を強化し、運用性を向上
・初期設定の簡易化:初期設定と管理機能を一体化し、ネットワーク経由での設定を可能とした。これにより、初期設定時間が従来の15分から10分以内へ短縮。
・一括ログ採取ツールの搭載:従来は、アクセスの確認や調査に必要なログ情報は、各サーバの表示画面から個別に採取が必要であったが、InterSecの統合管理ツールからログ一覧を参照し、必要なものを選択するだけで一括して簡単にダウンロードすることが可能。
・保守専用の管理アカウント:保守専用の管理アカウント作成機能を搭載。アクセス権限をより細分化することによって、コンプライアンス強化にも貢献。 - 各モデルの機能強化
・プロキシサーバ「Express5800/CS300g」「同CS500g」において、ログ領域のカスタマイズ機能を搭載。これにより、ログ保存領域、対象期間を自由に設定することが可能。内部統制強化上の観点から求められるログ保存に最適に対応。
・ロードバランサ「Express5800/LB300g」において、負荷分散オプションを追加。様々な状況に応じた負荷分散が可能となり、柔軟なシステム構築を実現。 - ライセンス体系の変更によりWEBメール導入費用を大幅削減
メールサーバ「Express5800/MW300g」「同/500g」におけるWebメールオプションのライセンス体系を変更。従来は、ユーザーアカウント数分のライセンスが必要だったが、新体系では同時接続数(同時にログインするユーザー数)のライセンスだけで利用可能。同時接続数が全ユーザー数の半分なら、導入費用は半分に削減可能。
新製品の希望小売価格は以下のとおり。それぞれ2009年7月31日より出荷開始される予定。
用途 | 製品名 | 希望小売価格 (税別) |
摘要 |
ウイルスチェック | Express5800/VC300g | 50万円 | 小中規模向け |
メール | Express5800/MW300g | 60万6,000円 | 小中規模向け ~600ユーザまで |
Express5800/MW500g | 156万円 | 大規模向け ~2,000ユーザまで |
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プロキシ | Express5800/CS300g | 88万円 | 小規模向け ~600ユーザまで |
Express5800/CS500g | 158万円 | 中大規模向け ~1,200ユーザまで |
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ロードバランサ | Express5800/LB300g | 84万円 | 中大規模向け 128サーバまで分散 |
Webフィルタリングセット | Express5800/CS300g (Webフィルタリングセット) |
98万円 | 小規模向け ~600ユーザまで |
Express5800/CS500g (Webフィルタリングセット) |
148万円 | 中大規模向け ~1,200ユーザまで |
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負荷分散オプション | Express5800/LB300g用 NAT対応ライセンス |
10万円 | LB300g専用オプション |
Express5800/LB300g用 ノード固定化(Cookie)ライセンス |
10万円 | LB300g専用オプション |