携帯電話会社が顧客の利用データから新しい料金プランを設計する、金融機関が過去の実績から与信管理のしきい値を算出する、量販店がPOSデータからアイテム別の適正在庫量を求める…。こうした用途では、高度なデータマイニングソフトを使うことが多い。統計解析の専門家が分析や予測の「モデル」を作成し、マーケッターなどの実務担当者がそのモデルに実データを当てはめて仮説検証を繰り返すのが一般的だ。市場での競争が激しくなる中、企業は次々と新しい分析・予測モデルを作り出しており、それに伴って現場の担当者が、どのモデルを使うか混乱する例も少なくない。
こうした問題を解決するためにSASインスティチュートジャパンが2009年6月24日に発表したのが「SAS Model Manager」だ。この製品は、同社のマイニングツール「SAS Enterprise Miner」もしくはデータ分析ツール「SAS Enterprise Guide」のいずれかで作成したモデルを一元管理するための専用ツール。モデルを使用する部門やプロジェクト、モデルそのもののバージョンなどを、分析対象とするデータソースとともに管理し、現場の担当者が用途に合ったモデルを随時選択できるようにする。
モデルの精度を比較検討する機能も備える。具体的には、モニター用データを複数のモデルで分析した結果をグラフ化し、それを比較することでどれがビジネスの実状に即しているかを視覚的に把握できる。顧客の行動パターンや経済環境の変化が著しい昨今、1つの分析・予測モデルが有効に機能するサイクルは短くなる傾向にある。SAS Model Managerは、社内に散在するモデルを取捨選択して整理する上でも役立つ。価格は1000万円から。
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