[市場動向]

日立とトレンドマイクロ、仮想化システムにおけるネットワークセキュリティ分野で協業

2009年7月30日(木)IT Leaders編集部

日立製作所とトレンドマイクロは2009年7月29日、仮想化システムにおけるネットワークセキュリティ分野での協業に合意したことを発表した。合意に基づき、両社は仮想化環境を活用したネットワークセキュリティソリューションの提供とプロモーションを共同で実施していく。

第一弾として日立は、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のサーバー仮想化機構Virtage(バタージュ)による仮想化環境において、トレンドマイクロのウェブセキュリティ製品である「Trend Micro InterScan Web Security Virtual Appliance(IWSVA)」、およびメッセージングセキュリティ製品である「Trend Micro InterScan Messaging Security Virtual Appliance(IMSVA)」両製品の動作環境を構築するサービスの提供を7月30日から開始する。価格は個別見積もり。同サービスにより、セキュリティに配慮したWebシステムやメール管理システムの構築がVirtageの仮想化環境で利用可能となる。

すでに両社は、日立の仮想化環境向け評価・検証施設Virtageコンピテンス・センターにおいて、BladeSymphonyのハイエンドモデル「BS1000」のVirtageを使用した仮想化環境とIWSVA、IMSVAの評価・検証を共同で実施し、Virtageを使用した仮想化環境上で両ソフトウェアが動作することを確認している。今後は、新ハイエンドモデル「BS2000」でも同様の取り組みを実施し、同サービスの適用モデルを広げていく。また、データセンター向けシステムやクラウドコンピューティング基盤への適用を推進し、セキュリティソリューションの強化やコンプライアンスソリューションの提供など、メニューの拡充も図っていくとのこと。

今回の主な合意内容は以下のとおり。

1. 仮想化システムにおけるネットワークセキュリティソリューションの提供
日立は第一弾として、従来から提供している「BladeSymphony技術者・支援サービス」を強化し、Virtageの提供する論理パーティションにIWSVA、IMSVAの動作環境を構築するサービスを提供。論理パーティションの独立性を有するVirtageと、不正プログラムやスパムメールなどインターネットからの脅威を防ぐIWSVA、IMSVAの組み合わせにより、仮想化環境を活用した高信頼・高セキュリティなWebシステム、メール管理システムが1シャーシで実現可能となるほか、さらなるシステム統合や統合管理による運用性の向上も期待できる。

2. 共同プロモーションの実施
仮想化環境を利用したネットワークセキュリティソリューションのビジネスの展開に向け、広告、宣伝、セミナーなどのプロモーション活動を共同で進めていく。

なお、両社は、2009年7月30日に都内で開催されるトレンドマイクロ主催イベント「Direction 2009」において、同ソリューションを紹介する。

「Direction 2009」サイト
https://www.entryweb.jp/direction/display.html

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

トレンドマイクロ
http://jp.trendmicro.com/jp/home/

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日立製作所 / Trend Micro / 協業・提携

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