アシストは2009年7月31日、統合運用管理ツール「JP1」(開発元:日立製作所)の最新バージョン「JP1 Version9」の出荷に合わせて、「JP1バージョンアップ支援サービス」を2009年8月3日より提供開始すると発表した。
発表によれば同社は、1998年のJP1 Version5の取り扱い開始以来、多くの顧客企業の導入支援や技術サポートを提供し、培ったノウハウをもとに独自の技術支援サービスを体系化してきたという。今回のバージョンアップ支援サービスは、その中から、「現状整理」、「移行設計」、「実装」というバージョンアップ・プロセスを切り出したもの。
各社に共通するタスクをワークシート化したことで、バージョンアップに要する工数や負荷の大幅な軽減を実現可能にしており、特に、「現状整理」プロセスを重視して、ITサービス運用の知識が豊富な技術者によるヒアリングや現状調査を通じ「JP1の活用度」を見える化できるようにしたとのこと。
販売価格は、120万円(税別)から。ただし、技術支援サービスの提供範囲に応じて、実施プロセスおよび提供ドキュメントは異なる。また、JP1追加ライセンスは別途購入となる。
同社では、JP1へのバージョンアップを検討している企業だけでなく、JP1バージョンアップを契機として運用体制の見直しを図りたい、あるいはJP1の豊富な機能をうまく活用しきれていない顧客企業を対象に、「JP1バージョンアップ支援サービス」の提供目標として、2009年12月末までに20社への支援を目指す。
「JP1バージョンアップ支援サービス」の概要は以下のとおり。
●サービス・プロセス
- 現状ヒアリング/JP1活用度評価
- JP1移行設計/JP1最適化設計
- JP1インストール
- JP1実装支援
- JP1操作教育
●提供内容
- ヒアリングシート/評価報告書
- 移行設計書/パラメータシート
- JP1導入手順書/導入報告書
- 教育テキスト
なお、同社では、JP1 Version9の製品ラインナップを、ITサービス運用の観点から次の3つの分野に大別して提供している。
- 自動運用(ジョブ管理)
- 統合管理(統合管理、アベイラビリティ管理、ネットワーク管理)
- クライアント統制(資産/配布管理、セキュリティ管理)
ITサービス運用構築における技術支援サービスもこの3つの分野に沿って提供しており、「JP1バージョンアップ支援サービス」のほか、JP1の新規導入の検討、導入、教育、活用、プロダクトサポートなどについて各種支援を提供していくとのこと。
「JP1バージョンアップ支援サービス」の詳細
http://www.ashisuto.co.jp/prod/jp1/