ソリトンシステムズは2009年10月28日、社内プロジェクト内や社外の取引先などと安全にファイルを共有するためのアプライアンス製品「Net’Attest FileZen」に、メール通知を活用したファイル転送機能「めるあど便」を搭載し、ユーザーインタフェースを大幅に改良した新バージョン「Net’Attest FileZen V2.0」の受注を同年10月29日より開始すると発表した。
「Net’Attest FileZen」は、機密情報を含むファイルや大容量のファイルを、関係者間で安全に、容易に受け渡しするためのアプライアンス製品。新型ウイルスなどによる一時的な在宅勤務が必要となった社員との安全なデータのやり取りにも使用できる。アプライアンス製品であるため、社内に設置後すぐに使用でき、特別にエクストラネットを構築する必要もない。ファイルの操作はすべてWebブラウザから行い、使用している機器やOSに依存せず、通信はSSLによって暗号化され、インターネット上で使用しても機密性が保たれる。また、ファイルのアップロード時に、ウイルスチェッカーによってファイルの安全性を確認する機能が標準で搭載される。
「Net’Attest FileZen V2.0」には「プロジェクト」機能と、新機能の「めるあど便」機能の2つのファイル転送機能が搭載された。
- 「プロジェクト」機能
ファイルを共有する関係者は、「プロジェクト」機能によって管理される。プロジェクト内の関係者だけが、受け渡されるデータにアクセスでき、プロジェクトに参加するメンバーの1人1人について、「アップロードのみ」「ダウンロードのみ」「フルアクセス」などのアクセス権限設定を行える。プロジェクトに参加していないメンバーには、そのプロジェクトの存在そのものが見えなくなる。 - 「めるあど便」機能
プロジェクトとは関係なく、任意の受け手に対してファイルを渡す際に使用する機能。渡したいファイルをアップロードする時に、相手先のメールアドレスを入力することで、ファイルのダウンロードを促す通知メールを送信。このメールには、ファイルをダウンロードするための専用URLが記入されており、受信者は、その専用URLをクリックすることでファイルのダウンロードが行える。
同製品は2009年11月16日から出荷開始され、価格は398万円(税別)。同社は、初年度販売目標を2億円としている。
ソリトンシステムズ
http://www.soliton.co.jp/