京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は2009年11月2日、経営分析(ビジネスインテリジェンス、以下BI)/レポーティングツールの最新版である「Yellowfin(イエローフィン)ver.4.1」の提供開始を発表した。iPhoneアプリを搭載し、分析結果をiPhoneで表示・提供可能になっている。
Yellowfinは、「エンドユーザーが活用できるBIツール」として、企業システムを扱う個々のユーザーがデータベースを活用して業務の生産性を向上させることをコンセプトに開発されたソリューションで、BIツールに加えレポーティングの機能が備えられている。同社によれば、ユーザーに特別な知識がなくても必要なデータを照会・分析し、意思決定や情報交換などをスムーズに行うための「ビジネスコミュニケーションツール」として利用可能。
今回の最新版「Yellowfin ver.4.1」では、iPhoneアプリが搭載されたほか、購入方式に年次・月次払いという選択肢が追加された(1,000ユーザー規模:約500円/月~)。主な新機能および強化機能は以下のとおり。
- iPhone対応(iPhoneアプリの無償提供、App Storeで入手可能。今後スマートフォンなどの専用アプリにも対応予定)
- マルチデータソースレポート対応(複数データベースへのクエリから1つのレポートを作成)
- 分析ダッシュボードの強化
- GIS(地理情報)レポートの強化(WMS:Webマップサービス対応)
- 日本ユーザー向けグラフの追加(Zグラフ、じょうごグラフ、株価グラフなど)
- レポート一覧の表示強化によるユーザビリティの向上
- SaaS、クラウド対応(マルチテナント機能を搭載)
- OEM対応(Webサービス構築に対応、APIを強化)
パッケージ価格156万円(税別)からを想定し、同社は今後1年間で売上1億5千万円を目指す。
京セラ丸善システムインテグレーション
http://www.cd.maruzen.co.jp/kmsi/