OKIネットワークスは2009年11月11日、通信キャリアの「FMCサービス」やNTT東日本およびNTT西日本が提供する「フレッツ 光ネクスト」を利用した「ひかり電話オフィスタイプ」などとの連携により、企業の通信コストを削減する中小規模オフィス向けのIP-PBX「IPstage EX300 リリース7」およびIP&モバイル ビジネスホン「IPstage MX/SXリリース7」(以下、両商品をあわせ「IPstageシリーズ」)を、同日より販売開始すると発表した。
「IPstageシリーズ」は、移動体キャリア各社がサービスを開始し注目されている「FMCサービス」との連携をはじめ、NTT東日本およびNTT西日本が提供する「フレッツ光ネクスト」を利用した「ひかり電話オフィスタイプ」を直接接続でき、そして事業所間のIP化を段階的に進められるVoIPゲートウェイとのSIP連携もサポート。これらにより、企業の通信コストを大幅に削減できる。また、シンプルながらもオフィスに必要な機能を備えたリーズナブルな価格のSIP電話機「スーパーホンIP-V2」もラインナップに加え、「Com@WILLソフトフォン」の画面デザインを一新することで操作性をさらに向上させた。
同シリーズの特長は以下のとおり。
- 「FMCサービス」との連携により約70%の通信コスト削減
オフィスの電話機とモバイル端末の間で内線番号による発信/着信が可能になり、定額プランによって全国どこにいても、いつでも通話料が無料になり、試算では約70%の通信コスト削減が可能。また、短縮ダイヤルやコールバックなど、モバイル端末であることを意識することなく、オフィスの電話機同士の通話時と同様の操作、機能を実現する。 - 「ひかり電話オフィスタイプ」により約50%の通信コスト削減
NTT東日本およびNTT西日本が提供する「フレッツ光ネクスト」を利用した「ひかり電話オフィスタイプ」との接続により、NGNによる高音質で信頼性の高いIP電話サービスを利用できる。同サービスにより全国一律の通話料、同一契約グループ間なら定額化できるため、試算では約50%の通信コスト削減(4チャネル使用時)が可能。また、外付けのアダプタを準備せずに「ひかり電話オフィスタイプ」に直接接続できるため、アダプタのレンタルコスト削減と省スペース化・省電力化にも寄与する。 - VoIPゲートウェイとのSIP連携で段階的なIP環境への移行が可能
同社のVoIPゲートウェイ「インターネット・ボイス・ゲートウェイ」とのSIP連携により、既存のPBX/ビジネスホン拠点との事業所間の内線ネットワークを安価かつ容易に構築できる。既存資産を活用しながら電話システムの更改時期や予算に合わせて段階的にIP化を行い、事業所間の通信コストの削減や内線番号化による利便性の向上を図れる。 - 新しいSIP電話機「スーパーホンIP-V2」を内線収容
電話帳や発信/着信履歴の利用、ワンタッチキー、ハンズフリーなどオフィスに必要な機能を搭載しながらも、リーズナブルな価格で提供。シンプルながらも使い勝手の良いボタン配置や、ボディカラーにはシックなブラックを採用するなどデザイン性も向上した。 - 「Com@WILLソフトフォン」の画面デザインを一新し、操作性を向上
TV会議を中心にシンプルな画面と使いやすいボタン配置にしたことで、打合せの内容を相手に確実に伝えられる。また、スマートデュオ(電話機をハンドセット代わりにして通話する機能)を利用している際にも、TV会議により複数人での資料共有が可能となる。
「IPstageシリーズ」の標準価格(税別)は、「IPstage EX300」150内線モデルで700万円より、「IPstage MX」50内線モデルで285万円より、「IPstage SX」10内線モデルで70万円より。
同社は、同シリーズを国内外で今後3年間で10万セット販売する計画。
OKIネットワークス
http://www.oki-networks.com/jp/