日立情報システムズ(以下、日立情報)は2009年12月17日、クライアントPCにおけるプリンタや外部記憶装置、メール、ブラウザ、各種ソフトウェアの利用状況を把握し、コンプライアンス強化、情報漏えい抑止、業務効率向上、経費節減に貢献する「SaaS(Software as a Service)型PCログ収集・管理分析サービス」の提供を、同日より開始すると発表した。
本サービスは、PCで使われるプリンタ、外部記憶装置、メール、Web、ソフトウェアの5種類のログ情報を収集・管理し、ユーザによるUSBメモリなどの媒体や紙による不正なデータの持ち出しを抑止するとともに、管理者へのアラートやレポートを提供するSaaS型のサービスである。
本サービスのシステムはセンタで管理されるので、システム管理者は運用負担をかけずに、情報漏洩対策を行うことができる。また、業務中の不要なWebサイト閲覧や、大量印刷、業務外ソフト使用の抑止が図れ、業務効率向上、経費節減が可能である。
「SaaS型PCログ収集・管理分析サービス」の特徴は次のとおり。
- プリンタ利用状況、外部メディア利用状況、メール利用状況、Web利用状況、ソフトウェア利用状況の5種のログを収集する。
- 収集したログはそれぞれレポート化され、実体の把握に役立つ形で閲覧できる。
- あらかじめ特定の操作を禁止設定しておくことで、その操作が実施された場合に管理者に対しアラート(警告)を通知し、情報漏えいリスクの早期発見・対策を可能にする。
- SaaS型サービスなので、低コスト・短納期で導入できる。
- 常時ユーザの利用状況を収集することで、私用でのメール利用、業務外Web閲覧利用、ゲームソフト等の利用などを抑止できる。
「SaaS型PCログ収集・管理分析サービス」の機能は次のとおり。
【監視項目】
プリンタ利用状況 : プリンタを利用して出力した紙の枚数や、利用ユーザ名を表示。
外部メディア利用状況 : USBメモリや外付けハードディスクなど外部メディアの利用状況や、コピーしたファイル名などを表示。
メール利用状況 : 送受信したメール数や、メールに添付したファイル名などを表示。
Web利用状況 : Webページの閲覧状況や、アップロードしたファイル名などを表示。
ソフトウェア利用状況 : あらかじめ登録したソフトウェアの利用状況などを表示。
【管理機能】
月次レポート : 各監視項目における月次レポートを表示。
コンピュータ別利用状況 : コンピュータ別に対象を絞り込んで、レポートを表示。
アラート : 禁止操作や重要ファイルの印刷など、あらかじめ定めた操作を実施すると、管理者に対しアラート(警告)を通知。早期発見・対策で被害の拡大を防ぐ。
イエローカード : ポリシー違反や、ルール違反者に対しメールで違反を知らせる。
ホワイトリスト : レポートの項目で集計不要の項目を対象から外し、レポート項目をカスタマイズできる。
「SaaS型PCログ収集・管理分析サービス」(1クライアントあたり)の提供価格(税込み)は、初期費が1260円~、月額が1260円~。
ボリュームディスカウントあり。30日間のトライアルが可能。
申し込みから約2週間でサービス利用開始できる。
なお、本サービスはソリトンシステムズ社のInfoTrace on-Demandを活用して提供されている。
日立情報では、セキュリティに対する各種サービスを提供しており、総合的なセキュリティ対策を実施可能である。その一例として、本サービスとSHIELDコンサルティングサービスを併用することで、顧客企業の脆弱な部分を解析し、システム環境に最適なセキュリティ対策を施すことができる。
同社は今後、中小規模企業を中心に、スパムメール対策サービスやURLフィルタリングサービスなど、関連製品の拡販を目指し、2010年度(2011年3月)までに500社、売上げ10億円(累計)を目指すとしている。
SaaS型PCログ収集・管理分析サービス
http://www.hitachijoho.com/solution/shield/safe_pc/index.html
ソリトンシステムズ
http://www.soliton.co.jp