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フリービットとメディアエクスチェンジ、仮想データセンター「MeX VDC」を発表

2010年3月4日(木)IT Leaders編集部

フリービットは2010年3月3日、子会社のメディアエクスチェンジ(MEX)と共同で、IPv6に標準対応し仮想化技術を採用した、仮想データセンターサービス「MeX VDC」(VDC:Virtual Data Center)を発表した。VPS(仮想専用サーバー)技術を利用したサーバー単位の仮想化サービスとは異なり、MeX VDCでは、顧客が自分自身のデスクトップから専用データセンターを操作しているかのように利用できることが特徴という。

同サービスは、「一般法人向け」と、クラウドサービスを提供したい「事業者向け」のサービスから構成される。事業者向けサービスでは、クラウドサービスやクラウドデータセンター自体を展開可能で、企業はハウジングサービスなどを使ってデータセンター設備を自社で調達しなくても、仮想サーバーサービス事業の提供が可能になる。各サービスの概要は、以下のとおり。

[法人向けサービス]中規模/大規模システム向け仮想データセンター「ENTERPRISE-FARM」
顧客が希望するシステム構成に応じて、仮想化したサーバー(仮想マシン)やネットワークを用いた仮想的なデータセンター(VDC)を構築。データセンターの運用に際しては、独自開発の管理ツール「MeX Desktop Data Center」を用い、顧客のオフィスから直接コントロールできる。各種ゲストOSの選択、ロードバランス機能の標準提供、VPN接続、アクティブな仮想マシンのクローンコピー作成、データバックアップなどの機能を利用できる。

価格(税別)は、仮想マシンの初期設定費用が5万円。仮想マシン費用は、1vCPU、メモリ1GB、HDD100GBの最低単位の場合で月額2万円から。また、回線費用として初期費用が10万円のほか、ピーク時通信速度に応じた月額費用がかかる。

[法人向けサービス]ライトユース向け仮想専用サーバサービス「ENTRY-VPS」
仮想専用サーバー1台単位で利用できるサービスで、小規模Webサイトの運用やデータ管理用途を想定している。メモリ1GB、HDD50GBの構成で月額費用は3,000~4,000円、メモリ2GB、HDD100GBの構成で月額費用は5,000~7,000円での提供を予定。販売主体はフリービット、販売開始はフリービットの2011年4月期第1四半期になる見通しとのこと。

[事業者向けサービス]インターネットサービス事業者向け仮想化システムパッケージ「VPS-BOX」
仮想化プラットフォーム実装済みの物理サーバーを1筐体単位で提供するサービス。VPS-BOX料金は、月額9万9,800円(ラック設置代、共用ネットワーク利用料などを含む)。収容可能なVPS数は、メモリ256MB、HDD10GB構成で構成した場合、最大250VPSを動作させることが可能。エンドユーザー向けに、仮想専用サーバー(VPS)サービスを提供したいと考えているインターネットサービス事業者向けの販売を予定している。

今後、フリービットグループでは、MeX VDC各サービスのプラットフォームとして、独自の仮想化技術「SiLK VM」を採用する方針とのこと(先行提供する「ENTERPRISE-FARM」ではVMWare、「VPS-BOX」ではOpenVZを採用)。SiLK VMは、北京の提携会社である北京天地互連信息技術有限公司(BII Group Holdings Ltd.、略称BII)との合作企業である北京天地互連飛比特網絡科技有限公司(略称FBII)において、中国の大学で修士号/博士号を取得した社員を中心に構成される技術開発拠点の北京仮想化ラボを中心に開発が進められている。

同社グループでは、稼働中のサービスをすべて同プラットフォームに順次移行し、付加価値の高いサービスとコストパフォーマンスを提供していくとしている。

フリービット MeX営業部 サービスサイト
http://mex.freebit.com/service/solution/vdc/index.html

フリービット
http://www.freebit.com/index.html

メディアエクスチェンジ
http://www.mex.ad.jp/
 

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