[市場動向]

テラデータが国内でもクラウド参入、100%SSDのアプライアンスも年内提供

2010年3月5日(金)IT Leaders編集部

日本テラデータは2010年3月5日、国内でのクラウドコンピューティング市場参入を発表した。第1弾として、Amazon Web Servicesのパブリッククラウド環境や、ヴイエムウェアの仮想化ソフトで構築したデータセンター(社内クラウド)向けに、仮想データウエアハウス(DWH)アプライアンスを提供する。主に検証用途での利用を想定している。

 ノベルのサーバーOS「Novell SUSE Linux Enterprise Server」の64ビット版に、Teradataデータベースや分析ツールなどDWH用ソフトウェアをインストールした仮想アプライアンスを、パブリック・社内クラウド双方向けに提供する。

 パブリッククラウド向けの「Teradata Express for Amazon EC2」は、Amazon Web Servicesが提供するクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」向けの仮想アプライアンス。社内クラウド向けの「Teradata Express for VMware Player」は、ヴイエムウェアの仮想化ソフト向けの仮想アプライアンスだ。ソフトウェアを個別にインストールする必要をなくし、迅速に利用を開始できるようにした。

 ソフトウェアには、同社が開発・評価向けに無償で提供する「Teradata Express」を採用。「基幹システムなどをクラウド上で本格運用するユーザーはまだ少ない」(米テラデータのチーフマーケティングオフィサーであるダリル・マクドナルド氏)ことから、当初は開発・評価向けに焦点を絞る。料金はEC2向け、VMware向けともに無料。

 これらは、米テラデータが年次イベント「Teradata PARTNERS 2009」で発表したクラウド関連製品・サービス群「Teradata Enterprise Analytics Cloud」を、国内向けに提供するもの([node:1545,title="関連記事"])。テラデータが提供するクラウド環境に仮想データマートを構築する「Teradata Agile Analytics Cloud」など、同イベントで発表した他のサービスの国内提供は未定だ。

 DWHアプライアンスの新版も発表した。最上位版の「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 5600」、エントリー版の「Teradata Data Warehouse Appliance 2580」、大規模データ分析特化型の「Teradata Extreme Data Appliance 1600」の3つだ。

 記憶媒体にSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を100%使用した超高速分析用の「Teradata Solid State Extreme Performance Appliance 4600」も今年前半に提供開始する。価格はすべて税込で、5600が1億2460万円から、2580は5640万円から、1600は6390万円から。

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