NTTデータは2010年4月26日、SaaS型営業戦略サービス「MaDoRE Spice(マドア スパイス)」の提供を同日より開始すると発表した。「MaDoRE」は、BizXaaS(クラウドサービスブランド)のアプリケーションの1つである業務アプリケーションとコンテンツを組み合わせてSaaS型で提供するもので、その中の「MaDoRE Spice」は、営業系業務に特化したサービスになっている。
「MaDoRE Spice」は、SFA、グループウェア、CRM、BIと営業のあらゆる活動をサポートする機能をSaaS型で提供するサービスである。同サービスを利用することにより、顧客は部門ごとに目的に合った機能だけを組み合わせて使うことができ、全社を通した情報共有・活用の仕組み作りや、効果的な営業活動が可能となる。また、全国の表札つき住宅地図、企業情報、統計データ、地域特性データなど多種多彩なコンテンツから必要なものを選択して機能と組み合わせて利用できるため、見込み客の開拓や顧客フォローの強化などの実現も可能である。
NTTデータでは、2009年11月よりSaaS型サービス「MaDoRE Spice」の提供を一部先行開始していたが、今回、全社的な活用につながるBI機能を追加して本格的に提供を開始する。BIはSFAに組み込まれているため、経営部門はこれまで共有に時間を要した現場の情報をタイムリーに、かつ自由に分析できる。
「MaDoRE Spice」の特徴は次のとおり。
- 使い続けられるSFA
グループウェア機能と連携しているので、顧客に紐づくメールやスケジュール、日報、ToDo、問い合わせ履歴の一元管理により、過去の顧客情報を素早く検索することができる。また、モバイル活用で外出先から空き時間を利用した営業報告の実施、新着情報の確認など、営業業務の効率化が図れる。 - 高い柔軟性
「業務にツールを合わせる」というコンセプトのもとに設計されているので、入力項目の追加や使用頻度の高いメニューを好みの場所に配置するなど、操作がわかりやすい。 - スピーディな導入
SaaS型のため、顧客環境に特別なシステム構築を必要とせず、短期間かつ低コストでの導入が可能。また、SaaS型のほか、一部機能のカスタマイズ、既存システムと連携させたシステム構築も可能である。 - 純国産のサービス
機能や画面遷移の細部にわたるまで日本の営業現場の業務に合わせて設計されている。顧客情報に紐づけてメールを自動的に履歴管理・整理する機能や組織変更に柔軟に対応できる組織統合処理機能を提供。また、情報を集約したポータル画面、縦スクロールによる画面遷移など直観的な操作性を実現している。顧客データは、同社データセンターで運用・管理される。 - 充実したBI分析機能
ユーザが分析したい項目をテンプレート化して、棒グラフや円グラフ、折れ線グラフで表示し、組織(事業所、部署、担当者)、顧客、商品の角度から分析を行うことができる。
同社は、ERPとの連動による着地点予測管理などサービスの充実を図り、平成25年度までに3.5億円の売り上げを目指す。また今後、MaDoREとしては、MaDoRE Spiceに続き、SaaS型業務アプリケーションの提供を拡充するとしている。
MaDoRE Spice
http://madore.glbs.jp/spice/
MaDoRE
http://madore.glbs.jp/
BizXaaSプラットフォームサービス
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