JBCCホールディングスの事業会社でJBグループのオリジナルソリューション開発を手がけるJBアドバンスト・テクノロジー(JBAT)は2010年6月3日、JBグループが提供するJBソフトウェア クラウドサービスの第二弾として、IBM i 利用のユーザーに、5250端末エミュレーションをクラウド環境から集中配信・管理可能な「5250クラウドサービス」を提供開始すると発表した。
発表によれば統合アプリケーションサーバーの「IBM i」(IBM System i )は、基幹システムを中心に根強い信頼感を得ているが、クラウドコンピューティングやOSS(オープンソース)の出現とともに、その利用環境は所有から利用へと変化しつつある。
「5250クラウドサービス」は、IBM i を利用したい顧客のクライアントPCに5250エミュレーターをインストールすることなく、起動時に自動的にクラウド環境からアプレット化された設定済みの5250端末のエミュレーション機能をダウンロードし、利用できるようにするというもの。
従来、クライアントPCごとに行っていたIBM i との接続情報の設定・変更についても、サービスを利用することで管理者が一括して実行できるため、ハードウェアの入れ替えや増設時にもすばやく設定できる。また、セキュリティ対策として、管理者が接続先の変更やデータ転送、テキストコピー等の利用に制限を与え、細かく制御することも可能。
5250クラウドサービスは、クラウド環境からサービスとして提供されるため、ライセンス料金や保守費用が不要なほか、新システムの導入・撤廃、一時的な開発環境の運用、利用人数の増減等に対し柔軟に対応することができる。また、顧客の社内にサーバーを構築するのとは違い、冗長化やネットワーク再設計も不要。
同サービスの価格は、月額基本料金が2万円(税別)から、使用料金は1クライアントあたり400円~1,000円(税別)で、日本ビジネスコンピューター(JBCC)を中心としたJBグループで販売する。
「5250クラウドサービス」
http://www.jbcc.co.jp/products/jbcc_soft/6sc_5250c/index.htm
JBCCホールディングス
http://www.jbcchd.co.jp/index.html
JBアドバンスト・テクノロジー
http://www.jbat.co.jp/