日々の仕事で多用している道具の1つが電卓。目下、PC接続も可能なテンキー電卓を使っているものの、またまた魅惑的な製品を見つけてしまい、心動かされる記者でありました。
雑誌編集の職場では、ちょっとした加減乗除の計算をするシーンが多々あります。記事に割り当てられたページ数から図版スペースを差し引いて正味の執筆文字数をはじき出す。台割(だいわり=誌面構成表)を作成する際に編集/広告それぞれのページ総数を確認する。記事を執筆するに当たって、ある市場の平均成長率を算出する…。
そんな時に編集部を見渡すと、対処法はまちまち。あくまでエクセルでやり抜く人もいれば、紙とペンの筆算で素早く済ませてしまう人もいる。かくいう私は「電卓」派です。Windows標準や携帯電話内蔵の電卓ソフトではなく、正統派の電卓。特段のこだわりがある訳ではないのですが、メモリー計算やら、べき乗/逆数計算やらの操作方法が体に染み付いていて、それを使うのが最も仕事が速いのです。
家電量販店の店員さんが「お客さん、ここまでなら何とか“お勉強”しますよ」とギリギリの価格を提示するように、「真剣に数字を扱う感覚!?」が伴うのも電卓の良いところ。
ちなみにWikipediaによると「電卓(でんたく)は、計算の補助をするための道具の1つ。電子式卓上計算機(でんししきたくじょうけいさんき)の略であるが、1979年(昭和54年)にJIS B0117で『電卓』が正式な名称となった」のだとか。
どの電卓を手にしても基本的な計算方法は同じですが、実は細かい点ではメーカーによって操作体系がやや異なるのをご存じでしょうか。大きくはカシオ系と、シャープ/キヤノン系があるようで、例えば、べき乗計算において「2の8乗」は、前者が2[×][×][=][=][=][=][=][=][=]であるのに対し、後者は2[×][=][=][=][=][=][=][=]となります(乗算ボタン[×]を押す回数が異なる)。ほかにも定数計算などで操作に違いがあります。
かつてからシャープ/キヤノン派の私が現在使っている電卓は、キヤノンの「KS-120TKR II」というモデル。ジャンルで言えば「テンキー電卓」の範疇に入るもので、見た目は通常の電卓でありながら、いざとなればPCの外付けテンキーパッドとして使えるのが特徴です。
本コラムの第2回で触れた通り、オフィスのデスクトップPCで愛用中のキーボードは東プレのRealforceシリーズ(ジャストシステムとのコラボモデル)。これにはテンキーが備わっておらず、エクセルなどで数字キーを多用する際にはやや不便を感じます。これを解消する目的もあって、この電卓を選んだのでありました。
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