ノベルは2010年7月9日、同社のログ管理製品「Novell Sentinel Log Manager」(ノベル・センティネル・ログ・マネージャ )の最新版である「Novell Sentinel Log Manager 1.1」を発表した。提供開始は2010年7月12日、価格は個別見積もりとなる。
同製品は、ITシステムに蓄積されている大量のイベントログデータを各種ソースから収集し、アーカイブ、検索、レポートのプロセスを簡素化することで、監査に必要な作業を容易にし、企業のセキュリティとコンプライアンス強化を可能にする。
最新版のNovell Sentinel Log Manager 1.1は、発表によれば業界初となる、ソフトウェアアプライアンス形式のログ管理製品としてリリースされた。ソフトウェアアプライアンスは、アプリケーション、ミドルウェア、OSを統合し、業界標準のハードウェア上で実装できるようカスタマイズしたもの。それによって同製品を手軽に導入することができ、数分での利用開始が可能なほか、自動更新機能によって時間のかかるメンテナンス作業も軽減可能となる。
主な新機能と強化点は以下のとおり。
- ユニバーサル検索(新機能)
コンプライアンス管理やフォレンジックス(不正行為の追跡)調査用として、複数のSentinelサーバーに対する検索を同時に実行可能とすることで、イベントデータへアクセスする複雑さを軽減。 - インテリジェントアセットトラッキング(新機能)
アセット情報にタグを付与し、フィルタの高速化やログの有効活用を可能にする。 - テンプレートの強化
数百に及ぶ設定済みテンプレートを用意し、コンプライアンス検証レポートを作成しやすくする。 - ロールベースのレポートとログへのアクセス強化
アクセス権の設定により、レポート・ログを役割別に管理可能にする。
Novell Sentinel Log Managerは、ノベルのセキュリティソリューションに含まれる他製品とも緊密に統合可能で、アイデンティティ、システム、データを有機的に結びつけ、モニタリングとネットワークイベントへの対応をリアルタイムで行うことで、事業活動を一元的に可視化。それにより、企業はセキュリティやアクセス関連のポリシーを自動的に実行でき、セキュリティとコンプライアンスを強化できるとのこと。
なお、最新版のNovell Sentinel Log Manager 1.1は、同社のWebベースのアプライアンス構築ソリューションである「SUSE Studio」を活用してソフトウェアアプライアンス化された。それにより同社は、データセンターの仮想化環境での展開を容易にし、クラウド環境でのセキュリティ情報とイベント管理の実現を支援していく。
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