キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)と日本オラクルは2010年7月15日、オラクルのCRMアプリケーションSiebel CRMを活用した、営業支援システムの短期間・低価格導入を実現したサービスメニュー「SFAスターターパック」の提供を同日より開始すると発表した。
「SFAスターターパック」は、オラクルの中堅企業向けパートナー支援プログラム「Oracle Accelerate」において、「Siebel CRM」を使った営業支援システム(SFA)の導入サービスとして国内最初の認定サービスとなる。キヤノンITSでは、オラクルの「Siebel CRM」によるCRM構築で、流通業界や製造業界などを中心に数多くの開発実績と営業業務に関する豊富な業務知識を蓄積してきた。「SFAスターターパック」では、これらのノウハウを整理した固有の開発方法を用いることで、SFAの導入期間と導入コストを低減できるとしている。
「SFAスターターパック」の詳細は次のとおり。
「SFAスターターパック」では、パッケージを利用した短期導入手法であるWDS(Workshop:作業分析、Development:設計、Settlement:定着)を採用している。
- まず、検討段階で無償のWorkshopを実施し、財務、営業業務プロセス、顧客関係などの視点にて現状の状態確認を行い、同サービスの適合性を分析する。
- Developmentでは、過去のノウハウを集約した設計書/設計標準を使用し、Siebelコンサルタント有資格者がキヤノンITS独自の開発標準に沿った開発を行うことで、作業の増加を排除し、開発期間およびコストの低減を行う。通常10カ月以上かかることの多いSFA構築において、主要素となる「顧客管理」「活動管理」「商談管理」を約4カ月間で導入できる。
- Settlementとして、導入後の定着化に向けた支援サービスがオプションとして用意されている。
スターターパック(ライセンス・サーバー・システム構築費用を含む)の導入価格は、50ライセンスの場合で3500万円から。
「Siebel CRM」の詳細は次のとおり。
Siebel CRMは「顧客主体経営」を実現するソリューションである。既存顧客のロイヤリティを向上するロイヤリティ管理機能、潜在顧客を引き出すマーケティング機能、顧客との直接の接点業務を支えるコールセンターの機能、顧客維持を支えるフィ-ルドサービス機能などを包括的に提供する完全なCRMである。次の段階として部門間の連携を図ることで、SFAフェーズからCRMフェーズへ機能拡張し、スピード経営へ呼応していくことができる。日本語だけでなく世界各国の言語に対応しているため、グローバル展開する企業のCRM構築に最適で、グローバルに事業展開する大規模企業やそのグループである中堅規模企業へと幅広く提案することができる。
なお同社は、「SFAスターターパック」の提供開始にあたり、同製品によって実現される企業の営業革新について説明するセミナーを、2010年9月3日に開催する。
「SFAスターターパック」のセミナー
http://www.canon-its.co.jp/seminar/20100903crm.html
キヤノンITソリューションズ
http://www.canon-its.co.jp/index.html